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『ジムニーノマド』、インドからの輸出にマルチスズキ「日本の顧客にも喜んでいただけると確信」
スズキのインド子会社のマルチスズキは、インド製『ジムニー5ドア』(日本名:『ジムニー・ノマド』)を日本向けに輸出すると発表した。1月30日に日本での発売が正式に発表され、早くも人気となっている。
ジムニー5ドアは、2023年の「インド・オートエキスポ」で初公開されると日本でも話題に。導入が期待されていた。2024-2025年度にマルチスズキから2番目に多く輸出されるモデルとなる。
ジムニー5ドアは、インドのハリヤナ州グルグラムにあるマルチスズキの工場だけで生産されている。グローバルなオフローダーとして強力な伝統を持ち、約100か国に輸出されている。「この伝説的な4WD SUVの日本への導入は、マルチスズキの輸出の歴史において重要な一歩となる」としている。2024-2025年度には、『フロンクス』に続いて日本市場に供給される2番目のインド製SUVとなる。
マルチスズキの竹内寿社長兼CEOは「インド製のジムニー5ドアの日本導入は、マルチスズキの製造能力が世界レベルの卓越性を持っていることの証。メキシコ、オーストラリア、南アフリカなどの市場での大きな成功を受けて、日本の顧客にも喜んでいただけると確信している。ジムニーの輸出は、マルチスズキのコミットメントを再確認するもの」と語る。
ジムニーは50年以上の歴史を持ち、世界中で人気のモデル。スズキは世界199の国と地域で350万台以上のジムニーを販売してきた。3ドアバージョンはすでに日本市場で販売されており、5ドアバージョンの追加により、モデルの人気がさらに高まると予想される。
マルチスズキの2024年の輸出実績も好調で、インドの乗用車輸出台数の43.5%を占め、約100か国に32万3000台以上を輸出している。2024年8月には日本へのフロンクスの輸出を開始し、市場で好評を博している。
インドを生産拠点とするジムニー5ドアの日本市場への導入は、マルチスズキのグローバルな生産能力を活用し、この象徴的なオフローダーブランドの需要増加に対応する戦略的な動きといえる。