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プジョー、新型燃料電池商用車『e-Boxer Hydrogen』発表

  • 《photo by Peugeot》

ステランティスは1月28日、フランス・パリで開幕した水素関連イベント「Hyvolution Paris」において、プジョーの新型燃料電池車『e-Boxer Hydrogen』を初公開した。

ステランティスは世界初となる水素商用車の量産メーカーとして、Hyvolution Parisで最新の水素技術を搭載した商用車ラインナップを披露した。

水素商用車の特徴として、400kmから500kmの走行距離(WLTP基準)、わずか5分での充填時間、そしてゼロエミッションを実現しながら、従来の商用車と同等の積載能力を維持している点が挙げられる。

プジョー e-Boxer Hydrogenは、新たに大型バンセグメントに投入される燃料電池車だ。この車両は17立法mの積載容量と1300kgの積載重量を誇り、内燃エンジン車と同等の性能を持つ。フランスではシトロエンブランドでも販売される予定だ。

既に市場投入されている中型燃料電池バンのシトロエン『e-Jumpy Hydrogen』(プジョーブランドでも展開)は、400km以上の走行距離と5分での充填時間を実現。最大6.1立法mの積載容量と1トンの積載重量を確保している。この車両は、フランス北部のオルダン工場で生産されており、すでに延べ300万km以上の実走行実績がある。

ステランティスは2038年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げており、水素技術はその実現に向けた重要な要素となっている。Hyvolution Parisへの参加を通じて、同社は水素技術の普及と環境に配慮した商用車の開発にさらに注力していく姿勢を示している。