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アウディ『RS 3』改良新型、最新のトルクスプリッター搭載でコーナリング性能向上

  • 《photo by Audi》
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アウディは10月28日、コンパクトスポーツカー『RS 3』の改良新型に、最新のトルクスプリッターを搭載した、と発表した。

改良新型は、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、新たな最速ラップタイムを記録。2021年モデルから7秒以上タイムを短縮し、コンパクトクラスでの最速記録を更新している。

RS 3は、アウディスポーツシリーズの中で最もパワフルなモデルであり、アウディスポーツの世界へのエントリーモデルでもある。最新世代では、シャシーセットアップの最適化により、さらにスポーティな走りを実現している。

性能向上の鍵となったのは、シャシー制御システムの改良だ。トルクスプリッターやブレーキトルクベクタリング、電子制御スタビライゼーション、アダプティブダンパーなどの制御ユニットが、より精密に連携して作動するようになった。これにより、カーブ進入時のアンダーステアを抑制し、より早くコーナーに進入できるようになった。

エンジンは従来モデルと同じ2.5リットルTFSIターボチャージャー付き5気筒エンジンを搭載。最高出力400hp、最大トルク500Nmを発生する。このパワフルなエンジンと進化したシャシー制御の組み合わせにより、改良新型RS 3は高い運動性能を発揮する。

スペインのモンセラット山脈やバルセロナ近郊のサーキットパルクモトールカステリョリでのテストでも、RS 3の高い運動性能が実証された。特に4kmのサーキットでは、タイトなコーナーと大きな高低差のあるレイアウトで、RS 3の進化したドライビングダイナミクスを体験することができるという。

アウディは、この改良新型RS 3で、コンパクトスポーツカーの新たな可能性を示した。精密な横方向ダイナミクスと高度なシャーシ制御技術により、レーストラックから日常走行まで、幅広い場面で高い運動性能と運転の楽しさを追求している。