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マクラーレンの新型スーパーカー『W1』、3Dプリント技術で革新的サスペンション実現
マクラーレン・オートモーティブは10月21日、最新のスーパーカーのマクラーレン『W1』に、米国カリフォルニア州のダイバージェント・テクノロジーズ社と共同開発した先進的なサスペンションハードウェアを採用した、と発表した。
10月初めに発表されたマクラーレンW1は、同社の名車『F1』と『P1』の後継モデルとして位置付けられており、マクラーレンの哲学である最高峰のパフォーマンスを追求して開発された。W1の特徴として、F1マシンにインスパイアされたフロントサスペンションが挙げられる。このサスペンションは、カーボンファイバー製モノコックボディ「エアロセル」に直接マウントされている。
ダイバージェント社の積層造形技術は、マクラーレンの効率的で複雑なサスペンションシステムの開発に貢献した。具体的には、フロントアッパーウィッシュボーン、エアロフォームロワーウィッシュボーン、フロントアップライトなどの部品が、最適な耐久性と剛性を実現するために設計された。特に、外部から見える前輪のウィッシュボーンは、ダイバージェント社の3Dプリント技術によって製造された主要コンポーネントだ。
ダイバージェント社の革新的な設計・製造手法により、マクラーレンのエンジニアたちは迅速に設計を改良し、W1の画期的な構造用サスペンションコンポーネントの開発を進めることができた。これらの部品は、W1の優れた車両性能とドライバーエンゲージメントの向上に大きく貢献している。
マクラーレンによると、ダイバージェント社との協力により、従来の製造方法では不可能だった複雑な形状のサスペンション部品を実現。この技術革新により、W1の走行性能と操縦性が大幅に向上したという。
W1の新開発のV8ハイブリッドパワートレインは、最高出力1275psを誇る。これは、マクラーレン史上最強のパワーユニットとなる。内燃エンジン単体でも928psを発生し、リッターあたり233psという驚異的な出力密度を実現している。
性能面では、0-300km/h加速を12.7秒で達成。これは、従来モデルを大きく上回る数値だ。最高速度は350km/hに電子制御で制限されている。