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GM、自転車との事故を防ぐ新技術を発表…ドライバーに警告や振動で知らせる

  • 《photo by GM》

GMは、自転車の安全を守る新技術「Side Bicyclist Alert」を発表した。この技術は、車両の側面の死角にいる自転車を検知し、ドライバーに警告を発するシステムだ。

近年、アメリカでは自転車利用者が増加しており、道路は自動車と自転車の共有スペースとなりつつある。これに伴い、すべての道路利用者の安全を確保するための新技術の必要性が高まっている。

Side Bicyclist Alertは、車両の側面の死角にいる自転車や、急速に接近してくる自転車を検知すると、該当する側のサイドミラーにアンバー色のアイコンを点灯させる。ドライバーがウインカーを出している際に自転車が検知されると、アイコンが点滅し、警告音が鳴る。また、安全警告シートが装備されている場合は、シートが振動して警告する。

さらに、この技術は「ドアリング」と呼ばれる車から降りる際にドアを開けて自転車と接触する事故の防止にも役立つ。駐車後や車両の電源を切った後も数分間システムが作動し、接近する自転車がいる場合はドライバーに警告を発する。

GMは、Side Bicyclist Alertに加えて、「Front Pedestrian and Bicyclist Braking」システムも用意している。これは、時速5~50マイルの速度域で、車両の前方にいる歩行者や自転車を検知し、衝突の可能性がある場合に警告を発したり、自動的にブレーキをかけたりする技術だ。

米疾病管理予防センター(CDC)によると、毎年約1000人の自転車ユーザーが死亡し、13万人以上が負傷している。GMの新技術は、こうした事故の減少に貢献することが期待される。

Side Bicyclist AlertとFront Pedestrian and Bicyclist Brakingは、2025年モデル以降のGM車種に標準装備される予定だ。対象車種には、シボレー『エクイノックス』、『エクイノックスEV』、『ブレイザーEV』、『トラバース』、『タホ』、『サバーバン』、『シルバラードEV』などが含まれる。