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カルサン、自動運転や水素燃料電池バス、フランスなど欧州4か国で事業強化

  • 《photo by karsan》

トルコの電動・自動運転バスメーカーのカルサンは、フランスで開催された都市公共交通の展示会「EuMo Expo」に出展し、最新の電動・自動運転・水素技術を搭載したバスを披露した。同社は展示会に合わせ、フランスの大手自動車グループのコスモビリスとの戦略的提携も発表した。

この提携により、カルサンはフランス、ルクセンブルク、スイス、ベルギーの4カ国市場での事業展開を強化する。具体的には、カルサンの子会社であるHCIの過半数株式をコスモビリスが取得し、両社の強みを生かした事業展開を図る。

コスモビリスは24の自動車ブランドと広範なディーラーネットワークを持つ企業グループで、欧州全域で100以上のディーラーを運営している。

カルサンは2023年、フランスの電動都市公共交通市場で11.9%のシェアを獲得。ルクセンブルクでは38%と高いシェアを持ち、スイスとベルギーでも急速に成長している。4カ国合計で341台の電動車両を展開しており、今回の提携でさらなる市場拡大を目指す。

EuMo Expoでは、自動運転電動バス「Autonomous e-ATAK」、水素燃料電池バス「e-ATA Hydrogen」、小型電動バス「e-JEST」を展示。カルサンは「モビリティの未来を形作る」というビジョンのもと、持続可能でスマートな交通ソリューションを欧州市場に提供し続ける方針だ。

この提携は、カルサンの「We Are Where You Are(私たちはあなたのいる場所にいる)」戦略に沿ったものであり、欧州市場でのリーダーシップを強化していく。