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ルノー初のSDV技術搭載、「カングー」サイズの次世代電動商用車『エスタフェット』を提案

  • 《photo by Renault》
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ルノーは9月17日、ドイツで開幕した「IAAトランスポーテーション2024」において、次世代の電動商用車を提案する『エスタフェットコンセプト』を初公開した。

この車両は、『カングー』と同等のサイズ(全長4.87m、全幅1.92m)を持ち、標準的な駐車スペースに収まるが、全高は2.59mとかなり高く、垂直なシルエットが特徴。運転席と貨物エリアの間を容易に移動できる設計が施されている。

エスタフェットコンセプトの側面には、ポケットスライド式のドアがあり、簡単に開閉できるため、運転手の負担を軽減する。後部のシャッターは全高を開放し、テールゲートやスイングアウトドアがないため、後方のクリアランススペースを必要としない。これにより、ドックへのバックアップが容易になり、『トラフィック』と同等の積載容量(7.1立方m)を実現している。

エスタフェットコンセプトのフロントデザインには、ルノーのブランドを強調するバックライト付きのロゴと大型のヘッドランプが配置されており、テクノロジー感を強調している。巨大なトリプティック型のフロントガラスは、運転手にパノラマビューを提供し、高度な安全機能を示唆している。

コックピットエリアは、鮮やかな黄色で統一され、運転手のためのシングルシートが設置されている。シートはプラットフォーム上にあり、運転手が快適に立ち上がれるよう設計されている。ダッシュボードには7インチと12インチのスクリーンが配置され、運転手の好みに応じたウィジェットが搭載されている。

エスタフェットコンセプトは、ルノーグループ初の「SDV(ソフトウェア定義車両)」電子アーキテクチャを採用している。この技術は、車両の運用効率とコスト効率を向上させ、クラウドに直接接続されている。SDV技術は、車両のライフサイクル全体でのアップデートやユーザーの習慣に基づく学習を可能にし、使用コストを約30%削減する。

SDV技術は、商用車のパーソナライズを容易にし、高効率の電源アウトレットを追加することができる。また、車両の電気・電子配線をスマートシステムに変え、高性能なコンピュータと新しい接続デバイスを統合している。これにより、車両の安全性とセキュリティが向上し、商用車の未来を切り開くことが期待されている。