注目の自動車ニュース
VW傘下のMAN、新型電動トラック『eTGL』は航続235km…IAAトランスポーテーション2024で発表へ
フォルクスワーゲングループ傘下のMAN Truck & Busは、9月16日にドイツで開幕する「IAAトランスポーテーション2024」において、新型電動トラックのMAN 『eTGL』を初公開する。
この12トンの電動トラックは、軽量配送輸送向けのMAN電動トラックのラインナップを完成させるものだ。eTGLは最大235kmの航続距離、約30分での急速充電、最大6600kgの積載量を誇り、食品チェーン、小売業者、ケータリング業界などの都市物流において静かでCO2フリーの輸送を実現する。
MANは、eTGLに加えて『eTGS』および『eTGX』も用意しており、12トンから42トンまでの全重量ラインナップを完全に電動化している。都市部での配送輸送は、比較的低い航続距離要件、物流拠点での充電オプション、そして内燃機関トラックに対する騒音および排出規制の増加により、電動モビリティへの移行において重要なセグメントとなっている。
新型MAN eTGLは、ディーゼルの12トンモデルをベースにしており、eTGSおよびeTGXと同じ技術コンポーネントを使用している。ニュルンベルク工場で製造された2つのバッテリーパックはフレームの左右に取り付けられ、160kWhの使用可能容量を持つ。充電はCCS接続を介して最大250kWで行われ、約30分で10%から80%まで充電できる。
駆動ユニットは電動モーターと2速ギアボックスで構成され、フレーム中央に配置されている。285馬力(210kW)の駆動力をカーダンシャフトを通じて後輪に伝達する。4500mmのホイールベースは、都市部での優れた機動性を実現し、6200mmから7300mmのボディ長と組み合わせることができる。広々としたデイキャブは、ディーゼルモデルと同じ運転快適性を提供し、特に低いエントランスは頻繁な乗り降りに適している。
また、MAN eTGLの顧客には、360度のeモビリティコンサルティングが用意される。これには、車両の運用と充電インフラの要件に関する顧客固有の分析が含まれる。充電ステーションも、充電インフラサプライヤーとのパートナーシップを通じて提供される。さらに、電動モビリティと都市配送物流のニーズに特化したサービス契約やファイナンスソリューションも利用可能。MAN eReadyCheck、MAN SmartRoute、MAN Charge&Goなどのデジタルサービスも提供されている。