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【日産 デイズ 新型】開発責任者「技術の日産の持てる技術をすべて注ぎ込んだ」

  • 《撮影 小松哲也》
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日産自動車は3月28日、軽乗用車『デイズ』を全面改良し,、発売した。プロパイロットや事故自動緊急通報システムのSOSコールなど軽初の技術を搭載したのが特徴。価格は127万3320~177万8760円で、月8000台の販売を計画している。

新型デイズの開発責任者を務める齊藤雄之チーフビークルエンジニアは同日、横浜市内にある本社で開いた発表会で「技術の日産の持てる技術をすべて注ぎ込んだといっても過言ではない」と胸を張った。

そのひとつが一新したパワートレインで齊藤チーフビークルエンジニアは「最大トルクを15%アップした新開発のエンジンと新開発CVTにより加速性能を大きく改善している。それに加えてリチウムイオンバッテリーを採用したスマートシンプルハイブリッドシステムにより燃費性能も向上させている」と解説。

このうちエンジンに関しては「ターボモデルもノンターボモデルも力強いトルクを特徴としている。発進加速から中間加速のほぼ全域にわたってエンジントルクが向上している。これにより信号待ちからの走り出しや、幹線道路への合流もストレスなくスムーズに行うことが可能」という。ちなみに最大トルクはターボが100Nm、ノンターボで60Nmとなっている。

一方のCVTは「低フリクションベルトなどの燃費向上技術や走行時のエンジン音を大幅に低減する静粛性向上技術を採用したほか、爽快な加速感を感じられるDステップ変速を軽自動車として初めて採用した。このDステップ変速はドライバーがアクセルを深く踏み込むと加速の意図を検知して、まるでギアがあるかのようにステップ変速をしながら加速をする機能。加速しながらエンジン音が変化していく爽快感を味わえるため、エンジンが本来持つ小気味良さを耳でも感じるできる」としている。

なお上級グレードのハイウェイスターにはスマートシンプルハイブリッドシステムが新たに標準装備される。モーターを小型化する一方で新採用のリチウムイオンバッテリーにより、出力を同等としながら回生量を約2倍に引き上げたのが特徴。減速時のエネルギーで発電して蓄えた電力で再始動時や加速時にモーターを回しエンジンの補助駆動力として活用する仕組み。

またプラットフォームも新設計された。「ホイールベースを(旧型比で)65mm伸長させたことにより大人4人がゆったりと快適に過ごせる室内空間と、数多くの荷物が載せられる広い荷室空間を同時に実現した。特に後席空間は旧型に比べてニールームを70mm拡大して大人が足を組んでもゆったりとくつろげるほどの大型セダン並みの広さを実現している。一方で荷室スペースにも日常生活で満足頂ける快適な大きさを追求した。後席を一番後ろに下げた状態でも385mmの広い荷室空間を実現した」と齊藤チーフビークルエンジニアは語る。

さらに安全装備も拡充している。「新型デイズには車両周辺を確認するための各種カメラ、車両を検知するソナー類など登録車と同じ電子システムを搭載した。これにより軽初採用となるプロパイロットやSOSコールなど安心で快適な運転をサポートする先進運転支援技術の採用が可能となった」とのことだ。