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メルセデスの電動連接バスは7つのバッテリーを搭載、新型10台がドイツの街を走る

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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ダイムラーバスは8月1日、メルセデスベンツの電動バス『eシターロ』新型を10台、ドイツの公共交通「HEAG mobilo」に引き渡した、と発表した。これにより、HEAG mobiloの車両の約65%が電動バスとなる。

導入される新型eシターロの連節バスはNMC3バッテリーを搭載しており、7つのバッテリーパックで総容量686kWh、航続は約220kmに達する。車両は車庫でプラグを使って充電され、充電ソケットはフロントアクスル付近の左右に配置されている。

HEAG mobiloは電動ドライブに加え、安全性と乗客の快適性にも重点を置いている。全車両にはバックカメラ、大型運転席保護窓、アクティブ予防ブレーキアシスト、サイドガードアシストが装備されている。また、車内は6台のカメラで完全にビデオ監視されている。さらに、車椅子対応エリアや母子用シート、USB充電ポート、29インチの32対9フォーマットの超広角ディスプレイも備えている。

ダイムラーバスの全てのバスと同様に、新型eシターロもOmniplusのデジタルサービスに対応するバスデータセンターを標準装備している。ダルムシュタットに拠点を置くHEAG mobiloは、Omniplus On Uptime proサービスを利用して車両の稼働率を向上。故障メッセージや重要な診断情報がリアルタイムでワークショップに送信され、サービス時間が短縮される。また、運転手カードや質量メモリのリモートダウンロードを可能にするTime Managementや、エネルギー消費の評価と最適化を行うconsumption analysisも利用している。

HEAG mobiloは2020年6月に電動モビリティの取り組みを開始し、今回の納入を含めて49台の電動バスを保有している。そのうち40台はメルセデスベンツ製。HEAG mobiloの目標は、数年以内にダルムシュタットとダルムシュタット=ディーブルク地区の全路線を完全電動化することであり、そのためにさらに6台のeシターロを追加する。