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ホンダ NSX のルーツ『HP-X』、40年ぶりにフルレストアで米モントレーに登場
ホンダの米国部門は7月31日、米国で8月18日に開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」(モントレー・カーウィークの1イベント)において、ピニンファリーナと共同開発したコンセプトカー『HP-X』を、40年ぶりに北米で公開すると発表した。
HP-Xは、イタリアのピニンファリーナによってスタイリングされたコンセプトカーで、今回のためにイタリアのピニンファリーナの工房で大規模なレストアを実施。1984年のトリノモーターショー以来、初めて公の場に登場する。
ホンダF2レーシングエンジンをベースにした2.0リットルDOHC 24バルブV6エンジンを搭載し、先進的な空力技術や革新的な冷却ソリューションを採用していた。ドアはなく、ジェット戦闘機のような取り外し可能な一体型のパースペックスキャノピーから乗り込む。キャノピーの後部は、車の流線形を改善し、ドライバーが制御するエアブレーキとして機能するフェアリングに延びている。また、ハニカムパネル、カーボンファイバー、ケブラーなどの素材を使用し、重量を軽減し性能を向上させた。
インテリアは、快適さ、エルゴノミクス、機能性の新しいレベルを探求。ホンダが開発した「電子ドライブサポートシステム」は、リアルタイムのテレメトリー、GPS、さらには「特殊ソナー」による道路状況警告など、今日では一般的な技術を予見するものだった。
HP-Xは、技術の進歩に焦点を当てた設計であり、後のホンダやアキュラのモデル、特に数年後にデビューしたミッドエンジンのスーパーカー、初代『NSX』に見られる野心的な新しいアイデアや技術、エンジニアリング原則の試験台として機能した。初代NSXは、日本で設計・開発され、HP-Xで初めて探求された多くのアイデアと革新を体現し、自動車史におけるHP-Xの位置を確固たるものにしたという。
HP-Xは、8月18日に開催される第73回ペブルビーチ・コンコルソ・デレガンスの「ウェッジシェイプド・コンセプトカーとプロトタイプ」クラスに展示される予定だ。