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自動運転車での乗り物酔いが増える—リスクを抑える新技術、リカルドが開発
英国に本拠を置くエンジニアリング企業、リカルド(Ricardo)は3月25日、自動運転車における乗り物酔いのリスクを最小限に抑える新技術を開発した、と発表した。
ドライバーが運転操作を車に任せる完全自動運転車では、ドライバーは移動中、運転以外の行為を車内で行うことが可能になる。例えば、車内で映画を見たり、シートを進行方向と異なる回転に回転させたりした場合、乗り物酔いを起こすリスクが高まる。
そこでリカルドは、乗り物酔いの原因や乗り物酔いを悪化させる要因について研究。自動運転車における乗り物酔いのリスクを最小限に抑える新技術として、乗り心地の改善と乗り物酔いの回避に利用できるアルゴリズムを開発した。
自動運転車の車内では、このアルゴリズムによって、人間の感覚に影響を与えるさまざまな要因、例えば、室温、照明、香りなどをリアルタイムでコントロールする。同時に、自動運転車のコーナリング、停止、発進、加速などの動きも、人間の感覚に影響を与えないように最適にコントロールする。
リカルドによると、この新技術は自動運転車や高級車を開発している自動車メーカーなどから、すでに大きな関心を集めているという。