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VWと車台を共用、フォード『エクスプローラー』新型はEVに…生産開始

  • 《photo by Ford》
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フォードモーターは6月4日、SUVでEVになった新型フォード『エクスプローラー』の生産をドイツ・ケルンのEV専用工場で開始した。

新型エクスプローラーは、フォード・ケルンEVセンターからラインオフした最初の車両。さらに、今年後半には新しいスポーツクロスオーバーEVも発表され、ケルンで生産が開始される予定だ。

新型エクスプローラーは、フォードモーターとフォルクスワーゲングループとの提携の成果で誕生した。両社は2020年に提携し、複数の共同プロジェクトを進めてきた。具体的には、フォルクスワーゲングループの新世代のEV向け車台、「MEB」のフォードモーターへの供給がある。フォードモーターはまず、新型エクスプローラーの車台に、このMEBを使用した。

新型エクスプローラーのデザインでは、ドイツのエンジニアリングとアメリカのスタイリングとを融合させた。新型エクスプローラーの全長は4500mm以下で、欧州での取り回し性に配慮した。1回の充電での航続は600km以上。バッテリーに関しては、25分で80%の容量まで急速充電できる。

ケルンEVセンターは、最新のAI技術と数百台のロボットを駆使して、高品質なEVを生産する未来の工場として設計された。自己学習型の機械と600台以上の最新ロボットによって、溶接、切断、塗装などの作業を高精度かつ効率的に行う。工場内には「デジタルツイン」と呼ばれるシステムがあり、生産ラインのオペレーターをサポートしている。リアルタイムで全ての組立工程を監視し、各作業ステーションの部品やナットの数量まで管理しているという。

フォードモーターは、2035年までに欧州の全ての生産施設、物流、直接供給業者を含むカーボンニュートラルを目指す「ロード・トゥ・ベター」計画の一環として、このEVセンターを重要な要素と位置付けている。