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アキュラ『MDX』に「タイプS」、新フェイスに355馬力ターボ搭載…2025年型を米国発売
ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは5月28日、最上位SUV『MDX』(Acura MDX)の高性能モデル「タイプS」の2025年モデルを米国市場で発売した。
2025年モデルでは、新しいフレームレスダイヤモンドペンタゴングリルに、新設計されたオープンサーフェスメッシュが採用され、専用のV6ターボエンジンに空気を供給する。ベルリナブラックの21インチスプリットスポークホイールは、機械加工仕上げが施された。さらに、専用のリアディフューザー、大型のクアッドエキゾーストアウトレット、赤いブレンボ製4ピストンフロントブレーキキャリパーも装備された。
2025年モデルでは、従来オプションだったアドバンスパッケージを標準装備。ヘッドアップディスプレイや16方向電動フロントシート、ソフトタッチのミラノレザー、9方向マッサージ機能付きフロントシート、2列目シートヒーター、ヒーター付きステアリングホイール、サラウンドビューカメラなどのプレミアム機能が追加された。
加えて、2025年モデルにはアドバンスパッケージと共にアキュラのハイエンドオーディオシステムが導入されている。新しい31スピーカー、1760ワットの「Bang & Olufsen」ラグジュアリーオーディオシステムは、24チャンネルのアコースティックレンズツイーターとヘッドライナーに12個のスピーカーを備えている。
タイプSのパワートレインは、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンだ。ツインスクロールターボチャージャーが採用されており、最大出力は355hp、最大トルクは48.9kgmを発生する。
他のグレードには、自然吸気の3.5リットルV型6気筒ガソリン「i VTEC」エンジンが搭載される。最大出力は290hp、最大トルクは36.9kgmを引き出す。タイプSでは、排気量を500cc縮小しながらも、ターボで加給することにより、パワーは65hp、トルクは12kgmプラスされている。
駆動方式は、最新の「SH(スーパーハンドリング)AWD」だ。第4世代のSH-AWDは、第3世代のシステムよりも、リアのトルク容量が40%増加し、前後のトルク伝達が30%高速化されている。最新のSH-AWDシステムは、通常の走行状態で最大70%のエンジントルクをリアアクスルに配分する。そのリアアクスルでは、トルクの最大100%を左または右の後輪に継続的に配分できる。これにより、後輪左右のトルク伝達のヨーモーメント効果が増幅され、さらにシャープで正確なターンインを実現するとともに、コーナリング時の安定性を向上させている。