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メルセデスベンツの大型トラック、デジタルミラーと巻き込み事故防止システムを連携
メルセデスベンツは3月13日、最新の先進運転支援システム(ADAS)として、デジタルミラーの「ミラーカム」と連携する「サイドガードアシスト」を、大型トラックの新型『アクトロス』(Mercedes-Benz Actros)に搭載すると発表した。
サイドガードアシストは、歩行者や自転車の巻き込み事故を防止するための安全装置だ。交差点を曲がる際などに、大型トラックの内輪差ゾーンに入る動く物体や静止物体を検知し、危険が発生した場合には、ドライバーに警告を発する。
サイドガードアシストは車両の側面部分のすべてをモニターし、歩行者や自転車の検出を可能にする。メルセデスベンツによると、視界が制限されている状況下で運転する場合、とくに有効だという。
たとえば、内輪差ゾーンに自転車や歩行者がいる場合、Aピラーの三角形LEDが点灯する。システムが衝突の危険性を検出すると、LEDが赤色に点灯し、スピーカーから警報音が鳴る。さらに、センサーは、トラックの内輪差ゾーンに入る信号機や街路灯なども検出し、衝突を防止することが可能になる。
メルセデスベンツは、このサイドガードアシストをデジタルミラーのミラーカムと連携させた新システムを、新型アクトロスに搭載する。従来、Aピラーに表示していたLEDライトによるサイドガードアシスト警告を、大型のミラーカムディスプレイ内に表示するように変更した。衝突の危険がある場合は、視覚的、音響的な警告を発する。ディスプレイはその後、赤で繰り返し点滅した後、赤く点灯。さらに、警告音が鳴り響き、ドライバーの安全運転を支援する。
ミラーカムは、通常のドアミラーとルームミラーの代わりに、デジタルカメラとディスプレイを装備。カメラはルーフフレームの左右に固定されており、カメラからの映像は、室内のAピラーに取り付けられた2つのディスプレイに直接送信される。
さらにミラーカムはカーブを走行する際、ドライバーがトレーラーの後端を見ることができるように、カメラ映像を回転させる。広角モードも採用されており、後退時などにドライバーを支援する。