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「世界で最も醜い車」がEVで復活!? 伝説のフィアット『ムルティプラ』逆襲なるか
「世界で最も醜い車」という不名誉な称号を持つフィアットのMPV『ムルティプラ』。このある意味伝説のモデルともいえるムルティプラが復活する可能性があるという情報を、スクープ班が入手した。果たしてその姿とは…?
その個性的なデザインが話題に上がるムルティプラは、1998年に登場した2代目。丸みを帯びたボディに、ドアパネルよりも大きなガラスエリア、小型ボディの2列シートでありながら6人乗車が可能な、実用性に優れたMPVとして登場した。評価の争点となるのがフロントマスクだ。フロントガラス直下にハイビーム、ボンネット両端にロービームを配置し、低いボンネットと相まって生物的な表情となっており、その独特のデザインが物議を醸した。
2004年にはマイナーチェンジが施され、一般的なヘッドライトを持つスタイルに変更されたことで個性は薄れたが、基本設計はそのままに2010年まで生産され続ける長寿モデルとなっていた。
まだまだ不確定要素が多いが、次期型ムルティプラ、あるいは後継モデルはどのような形で復活するのか? まずパッケージングだが、従来の路線を引継ぎ2列シートの6人乗りレイアウトとなる可能性が高い。そして床に設置されたバッテリーパックと、電気モーターを備えたEVミニバンとなることが期待されている。これにより元々の強みであった室内空間はより快適なものとなるだろう。
そして気になるのがデザインだ。Maltese Designの協力のもと作成されたCGはあくまで予想に過ぎないが、先代のアイデンティティを取り入れながらモダナイズド。Aピラー付け根のハイビームの変わりにスリムなLEDライトバーとし、ロービームもリング状のLEDとすることで個性的な愛嬌を残しつつ先進感のある表情とした。
あえて2代目の要素を取り入れて話題性を取るか、それとも名前だけを受け継いだ別のモデルとなるか。現時点では全く不明だが、いずれにせよ十数年ぶりの復活となれば注目を集めるのは間違いない。