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ポルシェ『タイカン』改良新型、プロトタイプの写真を公開…充電時間は半分に
ポルシェ(Porsche)は 1月23日、EVスポーツ『タイカン』の改良新型のプロトタイプの写真を公開した。2024年春、発売される予定だ。
タイカン改良新型のプロトタイプには、スポーツセダン、「クロスツーリスモ」、「スポーツツーリスモ」の3種類のボディが用意され、世界中のテストコースやサーキット、公道で約360万kmのテスト走行を行っている。気温は、カリフォルニアのデスバレーのプラス53度から、フィンランドの北極圏のマイナス41度までと、過酷な条件下だ。
初期のコンピューターシミュレーションとベンチテストを経て、プロトタイプは現在、サーキットと公道での実走行テストの最終段階に入っている。「より速く、より遠くへ」を目標に掲げ、現行モデルと比較して、あらゆる分野で改良を施しているという。
360万kmのテスト走行のうち、30万kmが寒冷地域、20万kmが熱帯地域で行われた。北極圏の北およそ350kmに位置するフィンランドでは、雪上や氷上でドライビングダイナミクスを検証しただけでなく、気温が低い場所での充電時間がほぼ半分に短縮されたことも確認されたという。
気温がまったく異なるデスバレーでは、高温下での耐久テストが実施された。ポルシェの開発チームは、過酷な温度環境下でのバッテリー充電システムとサーマルマネージメントシステムの信頼性を確認した、としている。