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岡山が誇る「MADLANE」が世界レベルで仕上げたディアブロと512TRを披露~A-MESSE 2023 TOKYO~

  • 《写真撮影 土屋勇人》
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2023年8月、千葉・幕張メッセで開催された、カスタムカーイベント『A-MESSE 2023 TOKYO』。実力派ショップが多くのデモカーを展示する中で、目を引く2台のスーパーカーを披露。岡山の「MADLANE(マッドレーン)」が持ち込んだランボルギーニ『ディアブロ』とフェラーリ『512TR』だ。

◆“白い悪魔”らしからぬクリーンなカスタムで仕上がった「ディアブロ」

ディアブロSVをベースに、JGTCを走ったレースカーをイメージして仕上げられた純白のディアブロ。実は前回のA-MESSEに展示予定であったがトラブルで断念、満を持して今回展示された。ボディワークは純正のような美しく破綻のないラインを描くが、実は半分ほどを新たに製作しているという。

大きく突き出したフロントスポイラー、フロントフードに穿たれた1対のエアスクープ、高く聳えるリアウイング、そしてワンオフのテールライトに挟まれたリアエンドパネルのセンターに突き出す2本のテールパイプ。まさにサーキットで熾烈な戦いを演じた伝説のディアブロが、公道仕様として生まれ変わったかのようなオーラを放っている。

足回りにはオリジナルのエアサスを組み、極限までローダウン。センターロックのホイールは、ドイツのRAD48と共同開発した1点もので、独特のカーブを描くリムにターボファン風のディッシュを組み合わせた、個性あふれるデザインに仕上がっている。全身スキなく、理想型を追求したMADLANE渾身の一台だ。

◆海外のカーショーで2位に輝いたMADLANEを象徴する「512TR」
もう1台の512TRは、MADLANEを代表するデモカーの1台。2019年のRaceism(現:Ultrace)にて、世界中の1,000台集まった展示車両で2位のアワードに輝いた歴史的な車両だ。

足回りはエアサスの装着だけでなくアーム類の全面的な見直しも図り、見事な着地ぶりを実現。エクステリアはオリジナルの流麗なフォルムやデザインを崩すことなく、ローダウンを可能にするフェンダー加工を施した。また、ホイールは車両オーナーの思い描く形状を具現化するべく、カナダのDampfhammer Automotive Dezignで製作。デザインスケッチからCADデータを起こし、アルミ削り出しで仕上げたというこだわりの逸品だ。

どちらも30年ほど前のイタリア車で、しかもスーパーカーのトップエンドがベース。作り手にとって一筋縄で行くような相手でなかったことは想像に難くないが、それぞれの魅力をオリジナル以上に引き出した仕事ぶりには、感服するほかはない。

そしてきたる東京オートサロン2024では代表の大橋 和生氏が長年思い描いていた1台、ポルシェ『935』をリスペクトした「935ML」がついにビルドアップの予定。会場でぜひその完成形を見てほしい。