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ルノー クリオ 新型、新開発ハイブリッド搭載…ジュネーブモーターショー2019で発表へ
ルノー(Renault)は、3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー2019において、新型『クリオ』(Clio。日本名:『ルーテシア』に相当)を初公開すると発表した。
クリオは1990年の初代発売以来、全世界で累計約1500万台を販売しており、ルノーグループの最量販モデルだ。また2013年以来、欧州Bセグメントの販売トップに立っており、ルノーは新型でも欧州Bセグの首位を維持することを目指す。先代モデルは4世代目で、2012年秋にフランスで開催されたパリモーターショー2012でワールドプレミアされた。新型はおよそ6年半ぶりのモデルチェンジを受けて、5世代目モデルとしてデビューする。
◆内外装はスポーティさを強調したデザイン
新型のエクステリアは、先代モデルの官能的なフォルムを継承しながら、よりダイナミックなデザインを狙う。フロントグリルは大型化され、フロントバンパーはエンジン冷却性能により配慮し、大型のインテークを備える。ボディサイズは、先代比で全長が14mmコンパクトになり、全高はエアロダイナミクスと運動性能を向上させるために、30mm低くした。Cシェイプが特徴のヘッドライトやテールランプには、最新のLEDテクノロジーが組み込まれる。ヘッドライトは、全車LEDが標準だ。
新型には、新色のバレンシアオレンジとセラドンブルーを含めて、全10色のボディカラーをラインナップする。エクステリアカスタマイズパックとして、赤、オレンジ、黒の3タイプを用意した。
新型のインテリアは、質感の向上を目指して素材を見直し、ダッシュボードやドアトリム、センターコンソールなどにはソフトコーティング素材を使用する。パーキングブレーキは電動化され、運転席周辺のスペースが拡大した。ステアリングホイールは、従来モデルよりも小型化したエアバッグにより、よりコンパクトなデザインになっている。やや高い位置にあるセンターコンソールには、ショートストロークのシフトレバーがレイアウトされた。トランク容量は391リットルで、内部に26リットルのサブスペースを持つ。ルノーによると、391リットルの容量は、セグメント最大になるという。
カスタマイズパックでは、センターコンソール、ダッシュボード、ドアトリム、ステアリングホイール、アームレストなどに、ユーザーの個性を反映できる。顧客は、8つ以上のインテリアデザインスキームから選択することが可能だ。
◆9.3インチの縦型マルチメディアモニターは欧州Bセグ最大級
新型クリオのインテリアの特徴が、最新のコネクティビティ技術を反映させた「スマートコクピット」の採用だ。ダッシュボード中央には、欧州Bセグメント車でクラス最大級の9.3インチ縦型マルチメディアモニターを装備する。
このマルチメディアモニターは、ドライバーの方向に画面を向けてレイアウトされる。新開発の「EASY LINK」コネクテッドシステムを備えたモニターには、マルチセンシング、ナビゲーション、インフォテインメントのすべての機能を集約する。中央のモニターの下には、ピアノ型のボタンを配置し、操作性に配慮している。
また新型では、ドライバー正面のメーターパネルがデジタル化されたデジタルコクピットを採用する。メーターのTFTスクリーンには、ドライバーにナビゲーションを含めた各種情報を見やすく表示する。ワイヤレスでスマートフォンを充電することも可能だ。
◆ルノーグループが新開発したハイブリッド技術、「E-Tech」を搭載する最初のルノー車
新型は、ルノー日産三菱アライアンスが開発した「CMF-B」プラットフォームを最初に採用するルノー車になる。ルノーによると、新型がアライアンスのシナジーを強化することを目指す戦略の中心になるという。
また新型は、ルノーグループが新開発したハイブリッド技術、「E-Tech」を搭載する最初のルノー車になる。その詳細については、ジュネーブモーターショー2019で明らかにされる予定だ。さらに新型には、最新の先進運転支援システムも採用される。ルノーは、小型車の自動運転に通じる。新型が先進運転支援システムを民主化する先駆けになる、としている。