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三菱の軽商用EV、『ミニキャブEV』の名で復活…航続距離180kmにアップ、243万1000円より

  • 《写真提供:三菱自動車》
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三菱自動車は、航続距離伸長と機能強化を図った軽自動車規格の新型商用EV『ミニキャブEV』を12月21日から販売する。

三菱自動車は、国内メーカーが手掛ける唯一の軽商用EV『ミニキャブ・ミーブ』を2011年に発売。12年間で約1万3000台(2023年10月末時点)を販売したが、2021年3月にいったん生産終了していた。

新型商用EVのミニキャブEVは、このミニキャブ・ミーブをベースに、同車の開発・メンテナンスで得られたノウハウを最大限に活かして大幅改良。航続距離の向上と、安全装備・機能装備の拡充を図った。

駆動用バッテリーは電池容量を約25%向上。またモーターとインバーターを一体化構造とするなど、モーター効率を向上させ、一充電航続距離を先代モデル比約35%増となる180km(WLTCモード)に延長した。AC200V(15A)での普通充電では約7.5時間で満充電となり、業務終了後に充電すれば、翌日の業務開始時には満充電状態で使うことができる。また急速充電(メーカーオプション)の場合、約42分で80%までの充電が可能だ。

新採用のモーターは走り出しから最大トルクの195Nmを発生。荷物をたくさん積んで重くなった状態でも、EVならではのスムーズかつ力強い走りでストレスなく走行できる。また、新型モーター・インバーターを採用するとともに一体化構造とすることで、先代モデルよりさらに高い静粛性を実現。早朝や深夜でも周囲に気兼ねなく走行できる。

安全機能では、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]や車線逸脱警報システム[LDW]、オートマチックハイビーム[AHB]、誤発進抑制機能(前進時)[UMS]などの予防安全技術「三菱e-Assist」を採用。安全機能を向上しサポカーSワイドに対応、毎日の安全な運転をサポートする。また、急な坂道で発進時の後退を防止するヒルスタートアシスト[HSA]を追加し、安心してスムーズな発進ができるように補助する。

機能装備では、電気を車両からいつでも取り出せるアクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設定。災害時などの緊急時でも、消費電力の大きい電化製品を使用できる。インストルメントパネルには、充電用USBポートのタイプCとタイプAをメーカーオプション設定。ユーザーの使いやすさを考慮しスマホトレイを併設した。

走行性能では、前後ショックアブソーバーの減衰力特性を見直し、乗員の乗り心地の向上とともに、キャビンの揺れを抑制して荷物への負担を軽減。回生ブレーキを積極的に活用するBポジション時の回生力を強めることで実用電費を向上させた。

価格は2シーターが243万1000円、4シーターが248万6000円。先代モデルから走行距離向上や安全装備の充実を図りながら販売価格は同等に抑えた。