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トヨタ『C-HR』新型にPHEV、「GR SPORT」も選択可能
トヨタ自動車(Toyota)の英国部門は、小型クロスオーバー車『C-HR』の新型に、プラグインハイブリッド車(PHEV)を追加設定し、2024年春に発売すると発表した。
◆EVモードの航続は最大でおよそ66km
新型に用意されるC-HR初のPHEVは、2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力152hp/6000rpm、最大トルク19.4kgm/4400~5200rpm)に、フロントモーター(最大出力163hp、最大トルク21.2kgm)を組み合わせ、PHEVシステム全体で223hpのパワーを引き出す。このPHEVは、2つのDNAを備えているという。日常的な領域ではEVモードで走行し、長時間の移動では効率に優れるハイブリッドEVになる。駆動方式はFFのみで、0~100km/h加速は7.3秒、最高速は180km/hだ。
PHEVシステムは、EVモードの長い航続を追求した。バッテリーはリチウムイオンで、EVモードの航続は最大でおよそ66kmに到達する。3段階に切り替えられるワンペダルドライビング、「リジェネレーション・ブースト」を採用する。また、エネルギー効率を最適化するために、ドライブモードを自動的に調整。途中での充電を考慮したルート案内を、ナビゲーションシステムが行う。
また、新しいジオフェンシング機能の導入により、欧州大都市に設けられている低排出ガスゾーン(LEZ)に入ると、自動的にEV走行に切り替わる。
◆12.3インチのフルデジタルメーター
インテリアは、機能性と現代的な快適性を追求した。リサイクル素材や動物由来でない素材の使用を増やし、軽量化と新しい生産プロセスによりCO2排出量を削減することで、持続可能性を重視した。また、新しいデジタルキーをはじめ、シームレスで直感的なコントロールとコネクティビティによって、パーソナライズされたユーザーエクスペリエンスを可能にした。
すべての操作系をドライバーズゾーンに集約した。水平基調のインストルメントパネルと、「ウイング」をデザインテーマとすることで、乗員が包み込まれるような感覚を得られるようにした。ドライバーが車両に近づくと、自動的にウェルカムモードが作動し、テールゲートのイルミネーションなどが明るく輝く。シートポジション、デジタルメーターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、マルチメディアスクリーンは、ドライバーの好みの設定が自動的に適用される。
12.3インチのフルデジタルメーターを新採用した。このディスプレイは、ドライバーの好みや走行状況に応じて、さまざまなコンテンツを優先的に表示するように調整できる。例えば、高速道路を走行する際には、先進運転支援システム(ADAS)に関する情報を目立つように表示する。ステアリングホイールのスイッチで3種類の表示レイアウトを切り替える。デジタルキーシステムによって、スマートフォンで車両にアクセスし、始動することができる。
◆「GR SPORT」にはGメッシュパターングリルや20インチホイール
新型C-HRのPHEVでは、スポーティ仕様として、「GR SPORT」が選択できる。GR SPORTは、グリルのGメッシュパターン、専用デザインの切削20インチアルミホイール、GRエンブレム、センターコンソールのリキッドブラックオーナメント、ヘッドレストにGRロゴをエンボス加工したスポーツシートなど、GRならではの装備を追加した。イメージカラーはプレシャスシルバーで、コントラストブラックをルーフから車体後方まで拡大した新しいツートーンカラーが選べる。JBLプレミアムオーディオシステムも標準だ。
リアプライバシーガラスや自動ブレーキ機能付きパーキングセンサーを装備した。フロントシートにはヒーターが内蔵され、エアコンは左右それぞれで調整可能。デジタルとコネクティビティ装備には、カスタマイズ可能な12.3インチドライバーメーターディスプレイ、ナビゲーション機能付き12.3インチ「トヨタ・スマート・コネクト+」、フロントとリアのUSB-Cポート、ワイヤレスのスマートフォン充電が含まれる。
オプションの「プレミアムパック」には、サーマルガラス付き「スカイビュー」パノラミックルーフ、デジタルキー、デジタルルームミラー、ヘッドアップディスプレイ、アダプティブハイビームシステムがセットされる。また、ドライバーモニターカメラ、コーナリングライト、レーン・チェンジ・アシスト、パノラミック・ビュー・モニター、フロント・クロス・トラフィック・アラートを備えた「セーフティパック」も選択できる、としている。