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レクサス『TX』に404馬力PHEV、EVモード53km

  • 《photo by Lexus》
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レクサス(Lexus)は、新型3列シートSUV『TX』のプラグインハイブリッド車(PHEV)、「TX550h+」を2024年初頭、米国市場で発売する。レクサスの米国部門が10月11日に発表した。

レクサスTXは、北米地域における3列シートを備えた車両に対する強いニーズに応えるために、北米専用モデルとして開発された。大人2名が余裕を持って座れる3列目シートや、定員乗車時でも充分な容量を確保した荷室、優れた静粛性など、全ての乗員が快適に移動できる室内空間を追求している。

◆3.5リットルV6エンジンに2つのモーターを組み合わせたPHEV
このTXのPHEVがTX550h+グレードだ。TX550h+は「ラグジュアリー」グレードのみの設定。北米で組み立てられる最初のレクサスPHEVになる。3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせたPHEVシステムを採用した。PHEVシステム合計で、404hpのパワーを獲得する。ハイブリッドの366hpを上回り、TXシリーズ最強のパワーを発揮する。

バッテリーはハイブリッドのニッケル水素に対して、PHEVではリチウムイオンとなる。バッテリーは床下にレイアウトされ、低重心化と室内スペースの確保に貢献した。EVモードでは、最大で約53kmをゼロエミッション走行できる。

TX550h+には、120Vコンセント用のレベル1車載充電ケーブルと、自宅や外出先での充電に対応するソケットが装備されている。また、TX550h+は、240V(レベル2)でも充電にも対応しており、理想的な条件下では、標準装備の出力7kWのオンボードチャージャーを使用して、約3時間でフル充電できる。

◆トレイルモードを標準装備
TX550h+には、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を搭載した。このシステムは、フロントアクスルとリアアクスル間の駆動力を瞬時に、シームレスかつダイレクトに制御し、ハンドリング、コントロール性、フィーリングを向上させる、と自負する。ボディの動きも最小限に抑えられ、乗り心地も向上しているという。

リアの「eAxle」では、4輪が即座に駆動力を配分してダイレクトで安定したハンドリングを実現し、必要に応じて最大80%のパワーを後輪に振り向ける。DIRECT4は、フロントとリアの駆動力配分を、状況に応じて100対0から20対80まで常に変化させ、最大限のグリップ、トラクション、加速性能を追求している。

TX550h+には、トレイルモードを標準装備した。トレイルモードは、AWD、ブレーキ、駆動力を統合的に制御し、濡れた路面や凹凸のある路面を走行する際のスリップを最小限に抑える。22インチのアルミホイールとタイヤを標準装備している。

◆TX550h+にはセミアニリンレザーシート採用
必要な操作や情報(メーター、ヘッドアップディスプレイ、メーターなど)はすべて、ドライバーの手の届く場所に配置し、安心感やコントロール性を高めている。7.0インチのマルチインフォメーションディスプレイ(MID)が標準装備され、12.3インチのMIDも選択できる。

標準装備の14インチ高精細タッチスクリーンは、前席乗員が操作しやすいデザインで、情報を分かりやすく表示する。ガラススクリーンには高密着反射防止コーティングを施し、鮮明な表示を実現した。メニュー操作はスマートフォンやタブレット端末と同感覚だ。画面下側のスイッチで電源のオン/オフと音量を調節できる。「ドライブコネクト」を利用すると、100%クラウド対応のシステムがグーグル(Google)のPOI(Points of Interest)データと統合され、迅速で最新の検索結果、正確なルート案内、現在の交通状況に基づいた代替ルートを表示する。オフラインモードは、電波が途絶える可能性を検知し、地図やサービスを事前にダウンロードするように設計されている。

TXのシートは、前席、2列目、3列目のいずれでも、レクサスユーザーのニーズを考慮している。シートはアクセシビリティ、快適性、ホールド性を追求し、長時間のドライブでも疲れにくいという。なお、TX550h+には、セミアニリンレザーシートを標準装備している。