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レクサスの新型SUV『TX』、366馬力のターボハイブリッド設定
レクサス(Lexus)は10月11日、新型3列シートSUV『TX』のハイブリッド車、「TX500h」を米国市場で発売した。現地ベース価格は、6万9350ドル(約1040万円)だ。
TXは、北米地域における3列シートを備えた車両への強いニーズを満たすために、北米専用モデルとして開発したモデルだ。大人2名がゆったりと座れるスペースの3列目シートの設定や、定員乗車時でも充分な容量を確保した荷室、優れた静粛性など、全ての乗員が快適に移動できる室内空間を追求している。
◆2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンにモーターの組み合わせ
このTXのハイブリッド車がTX500hグレードだ。2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用している。TX500hでは、フロントにエンジンと6速AT、統合型パワーコントロールユニット、最大出力87hpのモーターを搭載する。リアには、最大出力103hpのモーターとインバーターを組み込んだ「eAxle」を配置した。
2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンとモーターのハイブリッドシステム合計で、366hpのパワーと56.1kgmのトルクを発揮する。ニッケル水素バッテリーは、2列目シートの下にレイアウトされた。
ドライブモードセレクトは、ドライバーの好みに合わせて、複数のドライブモードから選択できる。ノーマルモードは、アクセルレスポンスを最適化することで、走行性能と燃費のバランスを図った。ECOモードは、スロットルレスポンスとエアコンの作動を抑え、エンジン回転数を効率的な範囲に保つことで、あらゆる走行条件で燃費を追求する。スポーツモードは、スロットルレスポンスを高め、スポーティな加速を実現する。カスタムモードは、パワートレイン、シャシー、エアコンの各機能について、ドライバー独自のプロファイルを作成できる。リニアソレノイドタイプのアクチュエーターを使用し、運転操作や路面状況に応じてショックアブソーバーの減衰力をほぼ瞬時に4輪で調整する「AVS」装着車では、サスペンションの設定も変更できる。
◆電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」採用
TX500hには、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用した。このDIRECT4と「ダイナミック・リア・ステアリング(DRS)」を組み合わせることで、爽快な加速と優れたハンドリングを実現しているという。
DIRECT4は、ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸として、パワートレイン、ステアリング、サスペンション、ブレーキなどを統合的に制御する。これにより、走行シーンに応じた駆動力コントロールを行う新技術となる。DIRECT4は、前輪駆動と後輪駆動のバランスを自動的に調整することで、ドライバーの意図に合わせた運転感覚を実現するシステムだ。このシステムは、最適な駆動力配分に重点を置いている。
ダイナミック・リア・ステアリング(DRS)は、低速域では優れた操縦性を、高速域では卓越した車両安定性を発揮する、と自負する。高速走行時には、後輪が前輪と同じ方向に操舵され、安定した旋回レスポンスを実現。低速域では、後輪が前輪と逆方向に操舵され、操縦性を引き上げている。
◆ハイブリッドは2種類の「F SPORT」のみの設定
TX500hは、「F SPORT」のみの設定となる。F SPORTには2種類があり、「F SPORT Performanceプレミアム」と「F SPORT Performanceラグジュアリー」を用意している。
両「F SPORT Performance」には、グロスブラック&グレー仕上げの専用22インチアルミホイールを装着した。ブラックルーフレール、ダーククロームウィンドウトリム、フロントフェンダーのエンブレム、専用リアバランス、サテンシルバー仕上げのフロントバンパーモールディングを採用する。F SPORT Performanceラグジュアリーには、パノラミックムーンルーフを装備した。
ボディカラーには、レクサス初となるウインドチルパールをはじめ、セレスティアルシルバーメタリックなど6色を設定した。さらに、クラウドバーストグレー、キャビア、ナイトフォールマイカ、F SPORT Performance専用色のインコグニートを用意する。マタドールレッドマイカも遅れて選べるようになる予定だ。
専用ステアリングホイールとメーターがドライバーの正面に配置される。また、アルミで縁取られたペダルやスカッフプレート、レザー調のシフトレバー、F SPORTのエンブレムをあしらったシートなど、スポーティな室内空間を追求している。