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ポルシェ『パナメーラ』新型、新開発PHEV設定へ
ポルシェは9月14日、4ドアスポーツカー『パナメーラ』(Porsche Panamera)新型を11月24日に、中東ドバイでワールドプレミアすると発表した。ポルシェは、プロトタイプの写真を公開している。
◆よりパワフルな新型電気モーターを新しいPDKと一体設計
現在、新型パナメーラのプロトタイプは、スペイン・バルセロナで最終テストを行っている。このテストの主な確認事項は、新しい「ポルシェ・ドッペル・クップルング(PDK)」を含むパワートレインと、アクティブダンパーコントロールを備えた新開発のシャシーだ。
新型パナメーラには、新開発のプラグインハイブリッド車(PHEV)が設定される。よりパワフルな新型電気モーターは、新しいPDKと一体設計される。軽量な電気モーターは、現行モデルよりも高いパフォーマンスと回生性能を発揮する。
バッテリーの蓄電容量は25.9kWhと大幅に容量アップする。出力11kWのオンボードチャージャーにより、エネルギー量が増加したにもかかわらず、充電時間が短縮されているという。
◆現行モデルよりも最大70%EVモードの航続が拡大
ポルシェでは、最適なパフォーマンスを発揮するために、適切なパワートレインを重視している。新型パナメーラでは、持続可能なパワートレインと効率性に焦点を当てて、エンジンラインナップを完全にアップグレードする。
ポルシェは第2世代のパナメーラで、3種類の「Eハイブリッド」を用意してきた。新型パナメーラでは、4種類目のPHEVを追加する。これは、顧客の要望に応えるものだ。市場によっては、パナメーラの新車販売に占めるEハイブリッドの割合は、ほぼ100%に達しているという。
新型パナメーラでは、すべてのEハイブリッドモデルで、ドライビングダイナミクス、EVモードの航続、充電速度という重要な分野に関して、性能を高めている。ポルシェのテストでは、現行モデルよりも最大70%、EVモードの航続が拡大したという。
内燃エンジンの根本的な見直しにより、さらなる効率と性能を追求した。新型パナメーラに搭載されるすべてのパワートレインは、将来の排出ガス規制に対応している。パナメーラの2つの駆動システムの統合と組み合わせは、シームレスで調和が取れている、と自負する。
◆新しい2バルブショックアブソーバーを標準装備
全面的に改良されたパワートレインとともに、新型パナメーラには新しいメカニズムが盛り込まれる。パナメーラとしては初めて、アクティブダンパーコントロールと幅広い機能を備えたハイエンドシャシーが、オプション設定される。
アクティブシャシーによって、ポルシェは新たな基準を打ち立てることを目指す。スペイン・バルセロナの石畳では快適で、郊外のワインディングロードではダイナミックで俊敏、と自負する。
新型パナメーラには、縮み側と伸び側をそれぞれ独立して調整できる新しい2バルブショックアブソーバーを標準装備したセミアクティブシャシーが搭載されている。これにより、快適性と高性能な足回りの両立を目指している。