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マツダ CX-5 改良新型の『個性』を生かしたレトロスポーツ

  • 《写真撮影 中野英幸》
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マツダはSUVの『CX-5』の全機種を改良し、特別仕様車「レトロスポーツエディション」を追加して9月4日から予約受付を開始した。今回の改良で注目すべき点は、グレード体系が一新され各機種のキャラクター性がハッキリしたところだ。

◆新機種はどのような位置づけなのか
これまでのCX-5には、大別するとエントリー、プレミアム、レジャー、スポーティの4キャラクターが設定されており、このうちレジャーを除いた3種類のキャラクターにはそれぞれグレードの異なる2機種が設定されていた。今回の改良では、このうちエントリーとプレミアムのグレードを1機種に絞り、代わりに新たなスポーティグレードを追加したのだ。

このことから、CX-5がもともと持っている「スポーツSUV」という個性を伸ばし、同時に他のキャラクターをわかりやすく整理したという印象が得られる。

◆中間グレード=中途半端ではない
新登場したレトロスポーツエディションは、従来のブラックトーンエディションをベースにデザインされたもので、スポーツアピアランスとの間に位置づけられる。これまでのラインナップでは王道スポーティなブラックトーンエディションと、ラグジュアリースポーツなスポーツアピアランスで明確な棲み分けがされていたが、新グレードは何を目指しているのか。

それが即ちレトロモダンなスポーツSUVだ。エクステリアにおいては随所にスポーツアピアランス相当のラグジュアリーなブラックパーツが散りばめられる一方で、アルミホイールとグリルにはあえてブラックトーンエディションと同様のものが組み込まれている。外見からドライバーのゆとりとやる気を引き出してくれるディティールが、アピールポイントの一つである。

インテリアにおいてはテラコッタとブラックスエードを基調としたシートが黒で纏められた。CX-5は、元よりトラディショナルでスポーティなデザインが為されているため、元々の個性と引き立てあってレトロスポーツ感の溢れる車内空間が演出されている。

◆「レトロモダン」だけが魅力じゃない
ジルコンサンドメタリックカラーから着想を得た本グレードだが、それはあくまでテーマに過ぎない。他のグレードと同様に、魅力的な8種類のカラーから自由に選択することが可能だ。

あえてマシーングレーポリメタルメタリックやポリメタルグレーメタリックを選ぶことで、ユーザーの個性を表現することも可能だろう。

価格はガソリン車の「20S レトロスポーツエディション」2WD仕様が342万6500円。4WD仕様が365万7500円。ディーゼル車の「XD レトロスポーツエディション」2WD仕様が374万5500円。4WD仕様が397万6500円。全てATのみのラインアップだ。