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『パサート・ヴァリアント』新型、VWの新車台を初採用…IAAモビリティ2023で発表予定

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲンは8月31日、ミドルクラスワゴン『パサート・ヴァリアント』(Volkswagen Passat Variant)新型を欧州で発表した。実車は9月5日、ドイツで開幕する「IAAモビリティ2023」で初公開される予定だ。

◆よりダイナミックになったプロポーション
9代目となる新型は、伝統の『パサート』シリーズのデザインを継承する。先代に比べ、ボディの表面はより彫刻的に、ラインはよりダイナミックに、サイズはより大きくなった。全長は144mm延びて4917mmに。全幅は20mm拡大して1852mmになった。全高は1506mmと、先代とほぼ同じ。ホイールベースは50mmプラスの2841mmとなった。全長が延びた一方、全高がほとんど変わらないことで、よりダイナミックなプロポーションを実現したという。

新型のインテリアは、新しいコンセプトに基づいて設計された。高品質な素材と効果的な遮音性により、全体的な品質と快適性を引き上げている。シートには、最大14ウェイの電動調節機能や、さまざまな設定が可能なマッサージ機能とエアコン機能を採用した。また、新世代のコックピットとインフォテインメントにより、直感的でわかりやすい操作性を追求している。

新型では、後席足元のスペースを50mm拡大した。荷室の容量も40リットル増えて、690リットルを確保する。後席の背もたれを倒すと、さらに140リットル増えて1920リットルに広がる。

◆新世代LEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」
新型の車台には、「MQB」の進化バージョンの「MQB evo」を、フォルクスワーゲンブランドで初めて使用する。これにより、新型パサート・ヴァリアントでは、さまざまなパワートレインの搭載や駆動方式の採用が可能になった。新型には、ディーゼルターボエンジンの「TDI」、ガソリンターボエンジンの「TSI」、マイルドハイブリッド+ターボ付きガソリンエンジンの「eTSI」など、幅広いパワートレインが用意される予定だ。

新型パサート・ヴァリアントには、最新のライトテクノロジーを採用する。道路を力強く照らす新型パサート・ヴァリアントの「プレミアム・スぺシフィケーション・パッケージ」には、新世代のLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」が装備される。

このパワフルなヘッドライトは、従来型よりもフラットで、照射距離およそ500mの高性能メインビームを新たに採用した。リアには、テールライトクラスターに連続的な水平LEDストリップが装備されている。

◆新開発のコックピットと新しいインフォテイメント
新型パサート・ヴァリアントの新しいインテリアアーキテクチャーは、可能な限り直感的に操作できることを目標に、フォルクスワーゲンの顧客からのフィードバックを体系的に反映しているという。新型は、新開発のコックピットと新しいインフォテイメントシステムを搭載して発売される。

新たに標準装備されるインフォテイメントディスプレイのサイズは12.9インチだ。オプションや装備によっては、15インチの新しいディスプレイも用意される。インフォテインメント・システム・ディスプレイの下にはバックライト付きタッチ・スライダーが配置され、室内温度や音量などを調節できる。

フォルクスワーゲンは、フロントガラスに情報を投影し、車両前方の仮想空間に情報を表示する新しいヘッドアップディスプレイも、新型パサート・ヴァリアントにオプションでラインナップする。さらに、マルチファンクションステアリングホイールにもボタンが追加され、操作がより簡単になった、としている。