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1台限りの地中海ブルー…ランボルギーニのオフロード・スーパーカー『ウラカン・ステラート』
ランボルギーニ(Lamborghini)は8月4日、オフロードも走れるスーパーカー『ウラカン・ステラート』ベースのワンオフモデル「オペラ・ウニカ」をイタリアで初公開した。
◆370時間以上の工程をかけて塗装が完成
ウラカン・ステラート・オペラ・ウニカは、地中海に浮かぶイタリアの島、サルデーニャ島にインスピレーションを受けて製作された。ボディカラーには、「ブルー・アムニス」と呼ばれるソリッド塗料を最初に使用。2色目の「ブルー・グリフォ」と、3色目の「ブルー・フェドラ」を手作業でエッチングし、370時間以上の工程をかけて完成した。
外装は、ルーフ、シル、ヘッドライトケーシング、前後のスプリッター、フェンダーを、マットブラックで塗装した。ホイールアーチプロテクションも、マットブラックで塗装。19インチのアルミホイールも、マットブラック仕上げとした。
インテリアは、カーボンファイバーが露出したスポーツシートを装備した。ドアパネル、コンソールにはブルーデルフィナスレザー、ダッシュボードには特殊な染色を施したアルカンターラ、ステアリングホイールにはこの2つの素材を組み合わせた。淡い色合いの「チェレステ・フェーベ・レザー」は、ランボルギーニのロゴを含むパネル、パイピング、刺繍に使われている。シートパネルのグラフィックには、シルバーのレーザー加工が施され、センターコンソールのスタートストップボタンのカバーも、クリスタルエフェクトで仕上げられた。ウラカン・ステラートの限定台数1499台のうちの1台であることを示す特別プレートと、クリスタルエフェクト塗装で仕上げられたランボルギーニ60周年の記念プレートが取り付けられている。
◆車高を44mm引き上げアンダーボディプロテクション装着
ウラカン・ステラートは、ベースとなった「ウラカンEVO」に対して、車高を44mm引き上げた。サスペンションのストローク量も増加する。全幅もワイド化された。フロントアンダーボディプロテクション、サイドステップ、ホイールアーチ、リアフードにエアインテークを装備する。ルーフスクープは、埃の多い道路でエンジンにきれいな空気を供給するための専用装備だ。
機械式リア・セルフロッキング・ディファレンシャルを備えた電子制御式四輪駆動を組み合わせる。土や砂などの未舗装路において、高いパフォーマンスを発揮できるように設計されている。
排気量5204ccのV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力610hp/8000rpm、最大トルク57.1kgm/6500rpmを発生する。トランスミッションは、7速デュアルクラッチ。0~100km/h加速3.4秒、最高速260km/hの性能を可能にしている。
◆ウラカン初の「ラリーモード」搭載
ベースとなったウラカンEVOと比較して、ウラカン・ステラートには「Strada」と「Sport」の両モードに、専用のキャリブレーションが施された。また、ウラカン・シリーズで初めて、低グリップ路面の走行に特化した「ラリーモード」も搭載されている。
「P-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロール・システム)」は、ウラカン・ステラート専用にキャリブレーションされた。「ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ(LDVI)」は、ドライバーからのインプット、周囲の状況、選択されたドライブモードに基づいて、ドライビング・ダイナミクス・マネジメント・システムの調整を図る。さらに、オフロード仕様ならではの傾斜計、地理座標、コンパス、ステアリング角から受信する追加情報が、システムに組み込まれている。
「ANIMA」セレクターは、希望するセットアップを選択するための重要な制御システムとして、ランボルギーニのドライビング・ダイナミクスの中核を担うものだ。ウラカン・ステラートは、最適化されたビークルダイナミクスによって、オンロードからオフロードまで、あらゆる路面で優れたドライビングコントロールを実現した、としている。