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マツダ3 新型、2万1000ドルから…3月に米国発売へ
マツダの米国部門は1月23日、新型『マツダ3』(Mazda3)の米国ベース価格を、2万1000ドル(約230万円)と発表した。米国市場では、2019年3月から販売を開始する予定だ。
マツダ3は2003年のデビュー以来、世界累計販売台数が600万台を超えるマツダのグローバル戦略車だ。新型は4世代目モデルとなり2018年秋、ロサンゼルスモーターショー2018でワールドプレミアされた。新型にも引き続き、5ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類のボディが用意される。
◆深化した鼓動デザイン。ハッチバックとセダンで異なる個性を表現
新型マツダ3は、日本の美意識の本質を体現することを目指して、深化した「魂動デザイン」を採用した。ワンモーションのシンプルな動きでフォルムを描きつつ、繊細なボディ造形による光の移ろいやリフレクションの動きによって、これまで以上に力強く、味わい深い生命感を作り込んだという。そのうえで、ハッチバックではエモーショナルさを、セダンではエレガンスさを追求し、異なる2つの個性を表現する。
ヘッドライトとテールライトには、最新のLEDテクノロジーを盛り込む。北米仕様のハッチバックには、専用ボディカラーの「ポリメタルグレー」をオプション設定した。このボディカラーは、金属の硬い外観とプラスチックの光沢のある滑らかさを融合させたまったく新しい色になるという。
北米仕様のインテリアでは、2つの新色が用意される。ひとつは、グレーのクールなトーンとベージュのソフトな感触を組み合わせたグレージュレザーのインテリアカラーだ。もうひとつが、新しいレッドレザーの内装色で、こちらはハッチバック専用となる。新開発の8スピーカーサウンドシステム、照明付きコントロールスイッチが備わる新デザインのステアリングホイール、リモートキーレスエントリー、プッシュボタン式イグニッション、電子式パーキングブレーキ、新開発のニーエアバッグなどが装備される。
◆最新マツダコネクトを初導入。i-ACTIVSENSEも最新版に
新型マツダ3には、新開発の8.8インチのインフォテインメントスクリーンモニターを核とした最新「マツダコネクト」をブランドで初めて導入する。Apple 「CarPlay」とグーグル「Android Auto」対応のインフォテインメントテクノロジー、7インチのTFTメータークラスターディスプレイ、Bluetoothハンズフリー通話、オーディオのペアリング、HDラジオ、2つのUSBオーディオ入力、バックカメラなど、コネクティビティが追求されている。
先進運転支援システム(ADAS)として、最新の「i-ACTIVSENSE」を搭載する。最新のi-ACTIVSENSEには、新開発のドライバーアテンションアラート、スマートシティブレーキサポート、スマートブレーキサポート、リアトラフィックアラート付きブラインドスポットモニタリング、レーンキープアシスト付き車線逸脱警告、ハイビームコントロール、ストップ&ゴー機能付きのマツダレーダークルーズコントロールなどが含まれている。
◆最新のSKYACTIVテクノロジーを搭載
新型では、人間の持つバランス能力を最大限に引き出すことを狙って、新世代の車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」を導入する。人間を中心に設計するという思想に基づき、車としての基本性能を向上させ、「走る・曲がる・止まる」という、車の動きが自然に感じられることを目指した。
さらに、幅広い走行シーンで意のままの加減速を可能にする最新の「SKYACTIV-X」「SKYACTIV-G」「SKYACTIV-D」の各エンジンを搭載した。このうち、SKYACTIV-Xには、マツダ独自の燃焼方式、「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)技術を採用する。これは、スパークプラグの点火による膨張火炎球が、第2のピストン(エアピストン)のように、燃焼室内の混合気を追加圧縮し、圧縮着火に必要な環境を実現するもの。スパークプラグの点火時期を制御することで、圧縮着火領域を拡大し、完全に制御された圧縮着火を実現するという。
北米仕様では、全車が2.5リットルガソリンのSKYACTIV-G を搭載する。最大出力は186hp/6000rpm、最大トルクは25.7kgm/4000rpmを引き出す。気筒休止技術を採用して、燃費性能を追求している。