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アストンマーティン『DB12ヴォランテ』、680馬力の新型オープンスポーツカー発表
アストンマーティンは8月14日、新型オープンスポーツカー『DB12ヴォランテ』(Aston Martin DB12 Volante)を発表した。従来の『DB11ヴォランテ』の後継モデルになる。
◆ファブリック製ルーフは8層の遮音素材を採用
DB12ヴォランテには、電子制御の「Kフォールド」ルーフを採用した。Kフォールドは、2段階の折りたたみプロセスにより、折りたたまれたルーフの高さをクラス最小の260mmに抑えているのが特長だ。ファブリック製ルーフは8層の遮音素材を採用した。ルーフを開けると、Kフォールドのメカニズムはトノカバーの下に収容される。
ルーフ操作は、開ける場合で14秒、閉じる場合で16秒。50km/hまでなら、走行中でも開閉できる。さらに、車両から2m離れていても、リモートキーでルーフを開閉することが可能。ソフトトップのカラーは、4色から選べる。標準はブラックで、レッド、ブルー、ブラック&シルバーがオプション設定されている。
クーペとは異なり、シートバックの木製ベニヤ、またはカーボンファイバーパネルが、ドアトリムインレイと同色仕上げになる。これは、ルーフを開けた時に、贅沢な印象を与えるのが狙いだ。
◆0~100km/h加速3.7秒で最高速は325km/h
4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。クラス最高の最大出力680ps/6000rpmを獲得する。最大トルクは81.6kgm/2750~6000rpmで、従来のDB11ヴォランテと比較して34%増加している。
トランスミッションは8速AT。「エレクトロニック・リア・ディファレンシャル(E-Diff)」を搭載する。0~100km/h加速は3.7秒、最高速は325km/hの性能を可能にしている。
アンダーボディは、細部のエンジニアリングやスペックについて検証が行われた。リアサスペンションのアッパーマウンティングポイント、横方向の連結などの重要な構造要素や、エンジンクロスブレースなどによるパフォーマンス強化により、全体的なねじり剛性を約5%向上させている。また、フロントのサスペンション取り付け部の横剛性を140%引き上げた。クーペに対して、リアスプリングレートの細かな変更と、専用のダンパーセッティングが施されている。
◆新世代インフォテインメントシステムを初めて装備
アストンマーティンの新世代インフォテインメントシステムを初めて装備した。新しいアストンマーティンのカスタマー接続アプリも用意される。これはiOSとAndroid向けに開発されたもので、パーソナルデバイス経由で通信することにより、車両をコントロールできるほか、フィードバックを返すこともできる。
新世代のインフォテインメントは、オンライン接続機能を備えた一体型マルチスクリーンシステムだ。静電式のシングルフィンガー、またはマルチフィンガーのジェスチャーコントロールが可能な10.25インチピュアブラックタッチスクリーン技術を利用して表示される。タッチスクリーンのコマンドと物理スイッチの感触のバランスを取るため、ギアセレクト、ドライブモード切り替え、エアコン操作などはプッシュボタン式とした。シャシー、ESP、エキゾースト、レーンアシスト、パークディスタンスコントロールのオーバーライドスイッチも配置されている。
新開発のナビゲーションシステムは、オンラインのコネクテッド機能を備える。新しい3Dマップは、直感的で分かりやすいレーン案内、リアルタイムの交通情報を表示する。オンラインを用いたリルート機能を採用。リアルタイムにダウンロードしたサテライトビューにより、周囲の状況を確認することができる。世界中のどこでもピンポイントで検索できるようにするため、ナビゲーションシステムと新しいアストンマーティンのコネクテッドアプリは、「WHAT3WORDS」を用いた行き先入力に対応する。ワイヤレスのApple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」により、乗車しながら自分のデバイスアプリにシームレスに接続することも可能、としている。