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ポルシェ 911 新型に「ウェットモード」、濡れた路面を自動検出しシステムを統合制御
ポルシェは1月21日、新型『911』(Porsche 911)に搭載された世界初の「ウェットモード」の詳細を発表した。
新型ポルシェ911では、ウェットモードを標準装備する。濡れた路面での安全走行を高める先進運転支援システム(ADAS)だ。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。
ウェットモードでは、濡れた路面を自動的に検出し、アクアプレーニングの危険性をドライバーに警告する。システムが濡れた路面を認識した場合、「PSM」(ポルシェ・スタビリティ・マネジメント)と「PTM」(ポルシェ・トラクション・マネジメント)の両システムが、通常よりも早く介入する。さらに、タコメーターの右隣のディスプレイに警告表示を行う。
ウェットモードが作動している場合、PSM、PTM、アダプティブエアロダイナミクス、オプションの「PTV」(ポルシェ・トルクベクタリング・プラス)などは、最大限の走行安定性を実現するように調整される。可変式のリアスポイラーは車両を最も安定させる位置まで伸び、エアフラップは開き、アクセルペダル特性はよりフラットになる。PSMオフ機能とスポーツモードは、使用できなくなる。
また、エンジンのトルクはより滑らかになり、8速PDKのシフトチェンジパターンもこれに対応する。4WDの「カレラ4S」では、通常よりも多くの駆動力がフロントアクスルに伝達され、電子制御式リアディファレンシャルロックも最適な設定に変わる、としている。