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ポルシェ 911 初のハイブリッド化へ!「992.2」世代タルガをスクープ
ポルシェ『911』派生セミオープンモデルとなる、『911タルガ』改良新型(992.2)を、高温の南ヨーロッパでスクープした。シリーズ初のハイブリッドが採用されるという911。はたしてどのような進化を果たすのか。
◆カイエンに倣ったフェイスリフト
捉えたプロトタイプは、SUV『カイエン』のフェイスリフトで加えられた変更を反映した。最も目立つ変更は、コーナーエアインテークの水平スラットの数で、改良新型では、2本のストレーキに新設計されているほか、旧モデルの垂直方向のアクティブベントが廃止されているようだ。
またLEDデイタイムランニングライトは隠されており最終的な配置は不明だが、インジケーターが統合されたヘッドライトは、新開発のHDマトリックスLEDヘッドライトへと大刷新されることがわかっている。
リアエンドでは、LEDテールライトのグラフィックが刷新され、ナンバープレートはディフューザーではなく、バンパー自体に配置される。そのディフューザーもアップデートされており、リアエンド全体に広がるのではなく、エキゾースパイプのすぐ外側で切り詰められた、よりすっきりとしたデザインが特徴となっている。新バンパーデザインはクラッディングで隠されているが、排気口はナンバープレートが移動しため、中央に寄っていることも確認できる。
インテリアでの最大の変更点は、フルデジタルインストルメントクラスターの採用に加え、最新のインフォテインメントシステムも搭載されることだろう。
エンジンスペックだが、「タルガ4」では最高出力379psを発揮、「4S」では最高出力443ps、「GTS」では473psを発揮する。これらはほぼキャリーオーバーされる見込みとなっているが、992.2世代最大のニュースは電動パワートレインの導入だろう。
このパワートレインについては、プラグインではなく従来のハイブリッドであること以外はあまり知られていない。しかし、ポルシェはこれら電動化への取り組みが効率ではなく、パフォーマンスの名の下に行われていることを明らかにしている。さらには、自然吸気フラット6エンジンが復活する可能性も噂されているが、このプロトタイプからは断定できない状況だ。
911改良新型のワールドプレミアは、最速で2023年内と予想される。