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28年ぶりに復活する『ルノー5』、実車の姿をスクープ!写真から得られた新情報は!?

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ルノーは名車『5(サンク)』をEVとして2024年に復活させることを予告している。7月10日には公式にプロトタイプの画像が公開されているが、今回スクープ班が実車を捉えることに成功した。公式画像では窺えなかったリアルな姿とは。

◆EV専用プラットフォームで28年ぶりに復活
初代ルノー5は1972年に誕生。高性能バージョンとなる「5ターボ」も設定され、WRC(世界ラリー選手権)でも活躍、日本市場には1976年に導入された。最終モデルとなる2代目は1984年に登場、1996年には惜しまれつつも生産終了となった。

実に28年ぶりの復活となる新型ルノー5は、日本の血を引くルノー・日産・三菱アライアンスの小型電気自動車用「CMB-B EV」プラットフォームを採用したEVとして登場する。ルノー『ルーテシア(海外名:クリオ)』に採用されている「CMF-B」アーキテクチャの部品を70%使用しているが、EV専用設計とすることで製造コストは30%抑えられるという。

◆公式プロトタイプ画像との違いは
これまで目撃されたプロトタイプはルーテシアのボディを使ったものだったが、いよいよ市販型のボディがお目見えだ。とはいえカモフラージュは厳重で、ハイライトの部分しか確認できない公式プロトタイプの画像から得られる情報量とさほど変わりはない。ヘッドライト形状はコンセプトモデルと同じように見えるが現時点ではダミーのようだ。

ボディサイドを見ると、サイドミラー、前後ドアハンドルが市販タイプのものになっている。これは公式プロトタイプ画像でも見られたが、リアドアのノブがCピラー近くに埋め込まれたシークレットタイプとなっており、2ドアのようなスポーティなスタイルを目指していることがわかる。

後部では、バンパーの隅にあるくぼみがマフラーのようにも見えるが、これはリフレクターと思われる。リアコンビネーションランプや、リアゲート中央に配置されるルノーのロゴは完全に隠された状態だ。全体として、公式画像以上の情報を今回の実車の姿から得ることは困難だった、というのが正直なところだ。

また内装は、完全にデジタル化された長方形のドライバーズディスプレイとともに、ダッシュボードから突き出たタブレット型のインフォテインメントタッチスクリーンが搭載されると予想される。

◆2024年初頭にデビュー、ホットなアルピーヌバージョンも
新型ルノー5の電気モーターは、ルノーの小型EV『ゾエ』と比べて20kg軽くなり、かつバッテリーは12個のモジュールから4つのより大きなモジュールに切り替える設計により15kg軽くなることもわかっている。

気になる動力性能について、エンジニアリング責任者であるジェレミー・コワフィエは「このモデルがクラス最高のパフォーマンスを備えた『メガーヌ E-TECH エレクトリック』の子孫にふさわしいことを明確に示している」と語っており、そのパフォーマンスに期待が高まるばかりだ。

新型ルノー5は2024年初頭に発売される予定だが、ルノーのパフォーマンス部門アルピーヌは、ホットハッチバージョンを同年後半に発売する計画を持っている。詳細が明らかになる日は近い。