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ルノー メガーヌ に初のEV、航続450km…グッドウッド2023出展へ

  • 《photo by Renault》
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ルノーは6月28日、英国で7月13日に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に、新型EV『メガーヌE-TECHエレクトリック』(Renault Megane E-Tech Electric)を出展すると発表した。

◆ルノー日産三菱の「CMF-EV」プラットフォーム
ルノーグループは2020年秋、ルノーブランドのEVコンセプトカー『メガーヌeビジョン』を初公開した。同車は、EV専用の新開発「CMF-EV」プラットフォームをベースに、ルノーの将来のEVハッチバックを提案していた。ルノーによると、メガーヌeビジョンは、CセグメントEV市場におけるルノーの最初のステップになるという。

このコンセプトカーのテクノロジーが、市販版のメガーヌE-TECHエレクトリックに反映された。現行メガーヌには、電動モデルとして、プラグインハイブリッド車(PHEV)が用意されている。EVがラインナップされるのは、新型が歴代で初めてだ。

メガーヌE-TECHエレクトリックには、CMF-EVプラットフォームを、ルノーブランドで初採用した。この新しいプラットフォームは、ルノー日産三菱アライアンスによって設計された。全高の低いサルーンから大型SUVまで、複数のボディタイプに対応し、さまざまな容量のモジュラーバッテリーを垂直方向と水平方向に取り付けることができる。新技術と大容量バッテリーのおかげで、CMF-EVプラットフォームは、充電時間を短縮しながら、EVのエネルギー効率と航続を向上させる、と自負する。シャシーとステアリングシステムの一新により、パワーと快適性も大幅に向上し、床下に搭載されたバッテリーにより、重心も低くなっているという。

◆厚さ110mmの薄型バッテリーを搭載
CMF-EVプラットフォームでは、フラットなフロアを実現する。排気システムやトランスミッションがないため、インテリアの実用性とモジュール性が向上し、より用途の広いキャビンのためのスペースが確保されているという。

また、最大2770mmのホイールベースを取ることができ、より大容量のバッテリーと、より長い航続を備えたEVを実現する。新設計のバッテリーは車両の構造として機能し、側面衝突の場合には、衝撃を吸収する効果を発揮するという。メガーヌE-TECHエレクトリックの場合、全長は4200mm、ホイールベースは2685mmのクロスオーバーEVになる。オーバーハングを削減しながら、これまでになく薄い、厚さ110mmのバッテリーを搭載している。

バッテリーのサイズは、ボディタイプによって変更できる。たとえば、コンパクトカーは、航続の拡大とエネルギー効率の向上による高効率を維持しながら、バッテリーをコンパクトにすることが可能だ。

◆モーターは最大出力217hp
メガーヌE-TECHエレクトリックのモーターは、高性能グレードの場合、最大出力217hp、最大トルク30.6kgmを獲得する。動力性能は、0~100km/h加速7.5秒、最高速160km/hとした。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量が60kWhの場合、1回の充電での航続は、最大450km(WLTPサイクル)に到達する。

バッテリーの充電は、出力7.4kWのウォールボックスで、フル充電するのに、9時間15分。出力22kWの充電ステーションでは、約3時間15分でフル充電できる。出力130kWの急速充電ステーションを利用すれば、最大200kmの高速道路走行分のバッテリー容量が約30分、最大300kmの航続分のバッテリー容量が約1時間15分で充電できる、としている。