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BMW 5シリーズ 新型、PHEVはEVモード100km超え…欧州で発表
BMWは5月24日、ミドルクラスセダン『5シリーズセダン』(BMW 5 Series Sedan)の新型を欧州で発表した。
◆全長は97mm拡大して5060mmに
新型は、『5シリーズ』ならではのスポーティエレガンスを、ブランドの最新デザイン言語で表現した。目標は、『3シリーズセダン』よりも存在感があり、『7シリーズ』よりもスポーティであること。ひと目でダイナミックなビジネスセダンと認識できるフォルムを目指している。
新型のフロントには、ツインヘッドライトと最新のBMWキドニーグリルを装着した。ほぼ垂直に配置されたLEDは、ウインカーとデイタイムランニングライトとして機能する。前方に大きく張り出したBMWキドニーグリルは、ワイドなデザイン。オプションで光るキドニーグリルの「BMWアイコニック・グロー」が選択できる。
Cピラーには、「5」の文字をエンボス加工した。ダイナミックに伸びたプロポーションが、力強いリアエンドへと続いていく。クロームストリップで仕切られたフラットなテールライトは、L字型とした。新型のボディサイズは、全長5060mm、全幅1900mm、全高1515mm、ホイールベース2995mm。従来モデルに対して、全長は97mm、全幅は32mm、全高は36mm大きい。ホイールベースは20mm延長されている。
◆12.3インチと14.9インチの2つのディスプレイ
新型のコックピットは、従来モデルと比較して操作スイッチの数が大幅に削減された。これは、いっそうのデジタル化を進めたためだ。フルデジタルディスプレイの「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。ステアリングホイールは、フラットボトムの新デザイン。コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーには、触覚フィードバックが採用されている。
オプションで、「BMWインタラクション・バー」を用意した。クリスタルサーフェス構造を採用したバックライト付きのバーが、ダッシュボード全体からドアパネルまで広がる。タッチセンサー付きのコントロールパネルも採用している。
新型には、新デザインのスポーツシートが標準装備されている。オプションのコンフォートシートは、電動でさまざまな調整が可能。また、新型はブランドで初めて、フルヴィーガンインテリアを標準装備した。シート、ダッシュボード、ドアパネル、ステアリングホイールなどに、動物由来のレザーの使用を取りやめた。シート表皮は、レザーに似た特性を持つ「Veganza」。オプションで「BMWインディビジュアル」によるメリノレザーのツートン内装が選択できる。
◆PHEVシステム全体で299hpのパワーと45.9kgmのトルク
新型5シリーズセダンには、プラグインハイブリッド車(PHEV)として、「530e」グレードを設定する。最新世代の「BMW eドライブ」技術を導入した。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力190hp、最大トルク31.6kgmを発生する。8速AT「ステップトロニックスポーツ」と一体設計されたモーターは、最大出力184hp、最大トルク25.5kgm。PHEVシステム全体で、299hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。この効果で、0~100km/h加速6.4秒、最高速230km/hの性能を発揮する。
バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は19.4kWh に大容量化した。これにより、EVモードの航続は最大101km(WLTPサイクル)に拡大した。EVモードの最高速は140km/hだ。
バッテリーの充電に関しては、出力7.4kWのチャージャーで約3時間。一般的な家庭用コンセントの場合、約9時間48分、としている。