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ランボルギーニ『ウラカン』、もはや新車で買えない…今後の生産枠分が完売
ランボルギーニは5月11日、スーパーカー『ウラカン』(Lamborghini Huracan)が完売した、と発表した。ディーラー等の在庫車を除き、現時点で受注している台数で、ウラカンの生産枠が埋まったためだ。
◆2013年12月に『ガヤルド』の後継モデルとして登場
ランボルギーニは2013年12月、『ガヤルド』の後継モデルとして、ウラカンを発表した。その後、2014年春、ジュネーブモーターショー2014でワールドプレミアされた。ガヤルドの正常進化といえるデザインながら、『アヴェンタドール』のモチーフを取り入れ、さらにアグレッシブなフォルムを構築した。
デビュー当初の『ウラカン LP610-4』には、ミッドシップに直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載し、最大出力610ps/8250rpm、最大トルク57.1kgm/6500rpmを獲得。ガヤルドの5.2リットルV10に対して、50ps強化された。
トランスミッションは、7速デュアルクラッチで、駆動方式はフルタイム4WD。カーボンファイバーなどの軽量素材の採用により、車両重量は1422kgに抑えられ、0~100km加速3.2秒、最高速325km/hというパフォーマンスを実現していた。
◆ランボルギーニのスーパーカーとしては販売面で最も成功したモデルに
ウラカンは、SUVの『ウルス』以外のランボルギーニのスーパーカーとしては、販売面で最も成功したモデルになる。2019年には、先代のガヤルドの10年間の総生産台数1万4000台に、半分の期間の5年で並んだ。2022年4月には、2万台目のウラカンがラインオフ。その後も生産台数を伸ばしている。
ウラカンはデビューからの8年間で、12のロードバージョンと3つのレーシングバージョンを投入してきた。その後も、オフロード仕様の「ステラート」など、ラインナップを拡大。2014年以降、顧客のおよそ7割がクーペ、およそ3割がオープンの「スパイダー」を選択している。販売市場のトップは米国で、英国や中国が続いている。
モデル末期のウラカンシリーズだが、販売は好調だ。2022年は、全世界で年間3113台を販売した。前年比は20%増とプラスを維持している。
◆最新モデルのひとつが640hpの「テクニカ」
ウラカンシリーズの最新モデルのひとつが、『ウラカン・テクニカ』だ。2WD(後輪駆動)の『ウラカンEVO』をベースに、AWDの『ウラカンSTO』のパワートレインを搭載した。ウラカンSTOは、レーシングカーの『ウラカン・スーパー・トロフェオ』の公道バージョンとして開発されたAWDスーパーカーに位置付けられる。
ミッドシップには、直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は640hp/8000rpm、最大トルクは57.6kgm/6500rpmを引き出す。0~100km/h加速は3.2秒、0~200km/h加速は9.1秒、最高速は325km/hの性能を備えている。
スポーツ性を優先しながらも、直観的で確実なフィードバックをもたらすランボルギーニならではの「P-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロール・システム)」を採用する。従来のトラクション・コントロール・システムに比べて、トルクをプロアクティブ管理することにより、グリップの低い路面を「STRADA」モードで走行する際のパフォーマンスを引き上げた。また、「SPORT」モードは、ドライビングをより一層楽しむためのモードだ。「CORSA」モードでは、コーナー出口で車両のトラクションとアジリティが向上するという。
◆「ステラート」にはアンダーボディプロテクションやホイールアーチを追加
また、オフロード仕様の『ウラカン・ステラート』は世界限定1499台を生産し、今夏から納車を開始する予定だ。ウラカン・ステラートは、ベースとなったウラカンEVOに対して、車高を44mm引き上げた。サスペンションのストローク量も増加する。全幅もワイド化された。フロントアンダーボディプロテクション、サイドステップ、ホイールアーチ、リアフードにエアインテークを装備する。ルーフスクープは、埃の多い道路でエンジンにきれいな空気を供給するための専用装備だ。
機械式リア・セルフロッキング・ディファレンシャルを備えた電子制御式四輪駆動を組み合わせる。土や砂などの未舗装路において、高いパフォーマンスを発揮できるように設計されている。
排気量5204ccのV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力610hp/8000rpm、最大トルク57.1kgm/6500rpmを発生する。トランスミッションは、7速デュアルクラッチ。0~100km/h加速3.4秒、最高速260km/hの性能を可能にしている。