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史上最強のSクラス、802馬力のメルセデスAMG「S63」新型…欧州受注開始
メルセデスベンツは4月5日、最上位4ドアサルーンの『Sクラス』新型の高性能電動モデル、メルセデスAMG『S63 Eパフォーマンス』の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、20万8392ユーロ(約3025万円)と発表されている。
◆Sクラスセダン初の「パナメリカーナグリル」
メルセデスAMG S 63 E パフォーマンスでは、表情豊かなエクステリアデザインによって、高性能さをアピールしている。『Sクラス』のセダンで初めて、垂直ルーバーに大型のスーリー・ポインテッド・スターを備えたAMG専用グリル「パナメリカーナグリル」が装備された。パナメリカーナグリルは、1952年にメキシコで開催されたロードレース「パナメリカーナ」で優勝した伝説的な『300 SL』がモチーフだ。フロントフード先端には、シルバークローム/ブラック仕上げのAMG エンブレムが添えられる。
さらに、大型のサイドエアインテークと機能的なエアカーテンを備えたジェットウイングデザインのフロントバンパーを専用装備した。サイドには、最大21インチのAMG鍛造ホイールと AMG専用のサイドシルパネルを採用する。リア、台形デザインのツインテールパイプや、フィンを備えたワイドなディフューザーなどが特長だ。
ボディカラーには、「MANUFAKTUR」オプションによる 「カシミールホワイトマグノ」や、「セレナイトグレーマグノ」設定している。
◆AMG 専用の「MBUX」インフォテインメントシステム
インテリアは、Sクラスならではの高品質な装備に AMG専用の機能を組み合わせている。独特のステッチを配したAMGのシートを採用した。エクスクルーシブなカラーが選択でき、フロントヘッドレストにはAMGのロゴがエンボス加工される。さまざまなナッパレザーを選ぶことも可能。後席を独立2座としたマルチコンターシートを用意している。
「MBUX」インフォテインメントシステムには、AMG 専用、PHEV専用の表示と機能が導入された。インストルメントクラスターのディスプレイ、センターコンソールのマルチメディアセントラルディスプレイ、オプションのヘッドアップディスプレイが対象になる。
インストルメントクラスターは、さまざまな表示スタイルと個別に選択可能なメインビューでパーソナライズできる。AMG専用の「スーパースポーツ」スタイルは、PHEVシステムの温度を含むメニューや、サスペンションやトランスミッションの現在の設定を表示するセットアップメニューが用意された。さらに、スーパースポーツスタイルでは、ナビゲーション、燃費データ、「AMG TRACK PACE」のテレメトリデータを表示することもできる。
ヘッドアップディスプレイには、「レース」やスーパースポーツなど、AMG専用の表示スタイルも用意されている。インストルメントクラスターのメインメニューからアクセスすることが可能だ。マルチメディアディスプレイには、駆動システム全体のパワーフロー、電気モーターの速度、出力、トルク、温度、バッテリー温度をわかりやすく表示する。
ツインスポークデザインとシフトスイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングホイールを装備した。AMGステアリングホイールでは、ドライバーはステアリングホイールから手を離すことなく、重要な運転機能やすべての走行モードを制御できる。PHEVシステムの回生レベルは、ステアリングホイールのスイッチで選択することもできる。
◆0~100km/h加速3.3秒で最高速は290km/h
高性能なPHEVシステムは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン(最大出力612hp/5500~6500rpm、最大トルク91.8kgm/2500~4500rpm)に、電気モーター、蓄電容量13.1kWhのリチウムイオンバッテリー、可変トルク配分式4WD「AMG パフォーマンス4MATIC +」を組み合わせたものだ。
電気モーターは、最大出力190hp、最大トルク32.6kgmを引き出す。PHEVシステム全体では、802hpのパワーと、145.8kgmのトルクを獲得した。Sクラスとしては、史上最強という。
これにより、0~100km/h加速3.3秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を可能にした。オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、リミッターが290km/hに引き上げられる。