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航続は596km、メルセデスベンツ『EQE SUV』欧州発売へ

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は4月5日、ミドルクラスの新型フル電動SUV『EQE SUV』を欧州市場で発売すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、8万3478ユーロ(約1205万円)だ。

◆「EQE 500 4MATIC」は408hpツインモーター搭載
メルセデスベンツはすでに、新型EVの『EQE』を発売している。EQEは『Eクラスセダン』に相当するEVだ。これに対して、EQE SUVは、ミドルクラスSUVの『GLE』に相当するEVになる。

欧州での発売当初は2WD(後輪駆動)の「EQE 300」と「EQE 350+」、4WDの「EQE 350 4MATIC」と「EQE 500 4MATIC」の4グレードが設定される。このうち、EQE 350+のモーターは、最大出力292hp、最大トルク57.6kgmを発生し、1回の充電での航続は最大で596kmに到達する。

EQE 350 4MATICのモーターは、最大出力292hp、最大トルク78kgmを引き出し、1回の充電での航続は最大で551km。EQE 500 4MATICのモーターは、最大出力408hp、最大トルク87.5kgmを発生し、1回の充電での航続は最大552kmの性能を可能にしている。

◆「MBUXハイパースクリーン」はインパネ全体がワイドスクリーンに
オプションで、「MBUXハイパースクリーン」を設定する。インストルメントパネル全体がワイドスクリーンとなっており、高解像度ディスプレイが、1つのガラスカバーの下でつながっているように見えるという。

MBUXハイパースクリーンは、デジタルとアナログデザインの融合の一例という。独自の湾曲したスクリーンは、複数のディスプレイがシームレスに融合しているように見える。エアダクトは、この大型デジタルディスプレイと一体設計されている。

「MBUX」の最新バージョンを搭載するMBUXハイパースクリーンは、人工知能(AI)を利用して、インフォテインメント、快適性、車両機能の操作と表示を、新しいレベルに引き上げているのが特長だ。インストルメントクラスター、インフォテインメント、パッセンジャーディスプレイを一体設計した結果、大きく湾曲したスクリーンユニットが、ダッシュボードの横幅いっぱいに配置される。これにより、直感的で簡単かつ、感情的なデジタル体験を可能にする。

◆5名乗りのこのクラスのSUVとしては最も広い室内空間
インテリアは、ヘッドルームとレッグルーム、エルボールームが、5名乗りのこのクラスのSUVとしては、最も広い空間を備えている、と自負する。空調ダクトは、最近のメルセデスベンツ車に見られるタービンデザインだ。センターコンソールの前部は、インストルメントパネルにつながっており、フローティングデザインとした。コックピットの空調ダクトは、視覚的にフロントドアに続いて見えるようにした。フローティングコントロールクラスターには、ドアオープナーとシートコントロール機能が組み込まれている。

トリムパネルには、2種類の素材をあしらった。例えば、温かみのあるウッドにクールなアルミを組み合わせることが可能。また、アンスラサイトの3Dレリーフ調仕上げのトリムには、金属顔料を使用した。メルセデスベンツのパターンでバックライトを当てたレーザーカットのトリムも選択できる。

インテリアは、5種類の色でコーディネートでき、ワイドな空間を強調する。EQE SUVの内装は、温かみのあるトーンとクールなトーンを組み合わせる。例えば、温かみのあるバラオブラウンは、ネバグレーやビスケーブルー/ブラックと組み合わせることができる、としている。