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BMWの燃料電池車は『X5』ベース、約100台が実証テストへ
BMWグループは、SUV『X5』をベースにした燃料電池車『iX5ハイドロジェン』(BMW iX5 Hydrogen)を約100台生産し、リアルワールドでの実証テストを世界規模で行うと発表した。
BMWグループは、iX5ハイドロジェンのパイロット車両を実世界で使用することが、貴重な知識を提供すると見込む。この公道での実証テストが、将来のiX5ハイドロジェンの量産化への道を開くと期待している。4年間の開発期間を経て、iX5ハイドロジェンの開発プロジェクトは、次の重要な段階に入っている。およそ100台の車両を、さまざまなグループが、デモンストレーションやテストの目的で国際的に使用する予定だ。
BMWグループの第5世代のEVパワートレイン「eDrive」が搭載される。電気モーターは最大出力374hpを引き出す。374hpのパワーは、BMWの直列6気筒ガソリンターボエンジンの出力に相当する。モーターの上に配置されたバッテリーは、追い越しや加速時にブースト電力を供給する。
燃料電池システムは、水素と酸素の化学反応によって、最大170hpの電気エネルギーを生み出す。燃料電池の下にレイアウトされる電気コンバーターは、電圧レベルを電動パワートレイン、ブレーキエネルギー、燃料電池からのエネルギーによって供給されるバッテリーの両方の電圧レベルに適合させる。
iX5ハイドロジェンには、700バールの水素タンク2個が搭載されており、CFRP製のこのタンクには、最大6kgの水素を積むことができる。水素の充填にかかる時間は3~4分、としている。