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メルセデスAMG 「GLA 35」、306馬力ターボ搭載…改良新型を欧州発表
メルセデスベンツは3月16日、小型SUV『GLA』の高性能モデル、メルセデスAMG『GLA 35 4MATIC』(Mercedes-AMG GLA 35 4MATIC)の改良新型を欧州で発表した。
◆48Vマイルドハイブリッドとベルト駆動のスタータージェネレーター
パワートレインは、「M260型」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。ツインスクロールターボチャージャーをはじめ、「CAMTRONIC」と呼ばれる可変バルブコントロール、高精度ピエゾインジェクター、マルチスパークイグニッションなどを採用した。
特許技術の「CONICSHAPE」により、シリンダー内部の摩擦を低減し、効率も引き上げられた。最大出力は306hp/5800rpm、最大トルクは40.8kgm/3000~4000rpmを発生する。改良新型では、48ボルトマイルドハイブリッドとベルト駆動のスタータージェネレーター (RSG)が装備された。加速時などには、RSGが最大14hpのパワーでエンジンをアシストする。
トランスミッションは、パドルシフト付きの8速デュアルクラッチ「AMG スピードシフト DCT 8G」。駆動方式は4WDの「4MATIC」で、「AMG パフォーマンス」仕様となる。前後の駆動トルク配分は、FFを基本に、走行状況に応じて50対50の範囲まで変化する。0~100km/h加速5.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現している。
◆「AMGダイナミックセレクト」は5種類の走行モード
電子制御システムに関しては、「AMGダイナミックセレクト」を搭載する。「スリッパリー」、「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」の5種類の走行モードが切り替え可能。エンジンやトランスミッションのレスポンスなどが変化する。
スリッパリーモードは、滑りやすい路面状況に最適で、フラットなトルクカーブが特長だ。ギアチェンジはスムーズに、より早いシフトアップが行われる。コンフォートモードは、快適で燃費重視の運転モード。サスペンションとステアリングは、快適性を重視した設定となり、エンジンのスタート/ストップシステムも作動する。
スポーツとスポーツ+モードは、エンジンとトランスミッションが、スポーティな味付けに。エンジンサウンドも、刺激的な方向に変化する。エンジンのスタート/ストップシステムは非作動。スポーツ+モードは、フル加速をサポートするモードだ。シフトダウン時には、レブマッチングが行われる。インディビジュアルモードは、ドライバーの好みに応じて、各セッティングを選択して保存できる。
◆バンパーやヘッドライトが新デザインに
内外装の変更点は、ベース車両のメルセデスベンツGLAの改良新型に準じる。新しいフロントバンパーをはじめ、新デザインのLEDヘッドライトとLEDテールランプを採用した。ホイールアーチエクステンションは、ボディ同色仕上げに。5ダブルスポークデザインの20インチAMG ホイールは、ツートンカラーのマットブラックが選択できる。
室内には、AMGパフォーマンスステアリングホイールが標準装備されている。「MBUX」インフォテインメントシステムも最新バージョンとなり、メルセデスAMG 専用のディスプレイデザインと機能を備えている。Apple「Car Play」とグーグル「Android Auto」は、ワイヤレス接続が可能に。USB 充電性能の引き上げとUSB-Cポートの追加によって、コネクティビティが向上している。