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【メルセデスベンツ GLC 新型】マイルドハイブリッド採用で燃費19%向上
メルセデス・ベンツ日本は3月16日、全面改良したミドルサイズSUV、メルセデスベンツ『GLC』の予約受付を開始したと発表した。内外装を一新したほか、初めてマイルドハイブリッドシステムを採用したのが特徴。価格は820万円となっている。
メルセデス・ベンツ日本の営業企画部部長を務める上野麻海氏は、同日都内で開いた発表会で、新型GLCの改良点について「ひとつめが日本の道路事情でも取り扱いやすいボディサイズをそのままにオンロード、オフロードの性能を向上した。2つめが本物のウッドパネルを使うなど質感を高めたエクステリアとインテリアデザインを採用している。そして3つめがSクラス譲りの最新技術を多数採用した高い安全性と快適性能」と紹介。
◆ボディサイズが先代とほぼ同じ
なかでも「一番の特徴が、ボディサイズが先代モデルとほぼ同じで、日常の使用でストレスを感じないサイズであり、小回りなどの取り回しに優れていて、日本の道路事情に大変マッチしている点」と強調した。
具体的には「先代モデルと比較して全長を50mm拡大し室内スペースを確保しつつ、全幅は1890mmと使い勝手の良いサイズとなっている。オプションのリアアクスルステアリングを装着すると最小回転半径が5.1mとなる。これにより駐車やUターンなど小回りが必要な場面で、4輪駆動のミドルサイズSUVとは思えない小回り性能を発揮する。ラゲッジルームも先代と比べて70リットル増えて620リットルとなった。リアシートを倒さずにゴルフバッグを最大3セット積載できる。リアシートを倒すと最大1680リットルの広大なラゲッジスペースになる」とのことだ。
内外装も一新しており、このうちエクステリアに関して上野部長は「メルセデスのデザイン基本思想であるセンシュアルピュリティ(官能的純粋)により、力強さと美しさを兼ね備え伸びやかなシルエットの中にスポーティで洗練された要素が取り入れられている。Cd値0.29という優れたエアロダイナミズムを実現することで燃費性能にも寄与している」と解説。
一方、インテリアについては「最新世代のステアリングホイール、12.3インチのコックピットディスプレイと11.9インチの縦型のメディアディスプレイ、そして大型のウッドトリムが先進的で機能的なインテリアデザインを形成している」とした。
◆マイルドハイブリッド ISGを採用
パワートレインは「2リットル直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンに、48V電気システムとマイルドハイブリッドであるISG技術をGLCで初めて採用した」という。
そのスペックは「先代モデルのエンジンを改良し出力、トルクを向上させながら、電動化技術により環境性能の向上を図った。燃料の最大噴射圧を2500バールから2700バールへと高めた直噴システムの採用などにより最大トルクが10%アップした。ISGと組み合わせることで23馬力、トルク200Nmの電動モーターによるアシストが可能となり、低速域でのドライバビリティが向上している。このような様々な改良により燃費は先代モデルと比べ約19%向上し、1リットルあたり18kmを達成している」と上野氏。
また「360度カメラシステムのフロントカメラと左右のドアミラーにあるサイドカメラの映像を合成することでボンネットの下の路面イメージを可視化するトランスペアレントボンネット機能を初めて採用した。ボンネットに隠れて見えない大きな石や障害物、路面の深いくぼみなどを可視化することでオフロード走行の安定性が高まる」という新たな装備も特徴となっている。