注目の自動車ニュース
【アウディ Q8 e-tron 発表】航続距離大幅アップで今夏以降発売…価格は1099万円より
アウディジャパンは3月1日、新型電動SUV『Q8 e-tron』『Q8スポーツバック e-tron』を今夏以降(予定)、全国のアウディe-tron店(現在110店舗)を通じて発売すると発表した。
Q8 e-tron/スポーツバック e-tronは、アウディ初の電気自動車(EV)『e-tron』『e-tronスポーツバック』を大幅にアップデートした新型電動SUVだ。一充電走行距離と急速充電性能を向上させるとともに、フロントとリアのエクステリアデザインを刷新。電動SUV/クロスオーバーラインアップの頂点に立つ『Q8』のモデル名に改め、今夏以降に発売する。
価格はQ8 50 e-tron クワトロ Sラインが1099万円、Q8 55 e-tron クワトロ Sラインが1275万円、Q8スポーツバック 55 e-tron クワトロ Sラインが1317万円。高性能なSモデルは第4四半期以降に発表予定。
アウディジャパンでは今夏以降の発売に先駆け、3月4日より東京・大阪を起点として「Audi Q8 e-tron Roadshow」を開催。欧州仕様を空輸し、いち早くQ8 e-tron/スポーツバック e-tronを披露する。
◆一充電走行距離500km超を達成
SUVらしい力強いスタイルのQ8 e-tronは「50」と「55」、クーペスタイルのQ8スポーツバック e-tronは「55」を設定する。「50 e-tron クワトロ Sライン」は総容量95kWh(先代比+24kWh/正味エネルギー容量89kWh)のバッテリーを搭載し、一充電走行距離424km(WLTCモード・先代比+89km)を達成。「55 e-tron クワトロ Sライン」は、より大きな総容量114kWh(同+19kWh/106kWh)のバッテリーを搭載し、一充電走行距離501km(同・先代比+78km)を達成している。
両モデルともに、バッテリーの総容量に対して使用可能な正味エネルギー容量を増加させたほか、空力性能やモーターの効率アップすることで一充電走行距離を向上している。55 e-tron クワトロ Sラインでは、電極材の隙間を極力なくすことでバッテリー寸法やモジュール数を変更することなくエネルギー密度を向上し、バッテリー容量を増加。同時にセル内の化学物質の配合を変更し、さらなるエネルギー密度の向上を図っている。
また、両モデルとも150kWまでの急速充電に対応。アウディジャパンがポルシェジャパン、フォルクスワーゲンジャパンと事業展開している「プレミアムチャージングアライアンス(PCA)」のサービスや、e-tron店が設置を進めている150kW急速充電器を利用できる。
◆最新フロントデザインを採用、リサイクル素材も活用
Q8 e-tron/スポーツバック e-tronは、開口の少ないシングルフレームグリルをブラックのマスクで囲む新しいフロントデザインを採用。2次元デザインの新しいフォーリングスを配置し、ひと目でアウディのEVとわかる表情とした。
パーツには、ペットボトル由来のリサイクル原料等を使用するダイナミカを素材とするシートや、自動車の混合プラスチック廃棄物を革新的なプロセスにより再利用したシートベルトバックルカバーを採用し、環境にも配慮。Q8 e-tronにこれらの素材を使用することで、コンポーネントに使用される資源の量を削減し、効率的かつ持続可能な循環型社会の実現を目指している。