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プジョー 3008 と 5008 に48Vハイブリッド、燃費15%向上…今春欧州発売へ

  • 《photo by Peugeot》
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プジョー(Peugeot)は2月16日、SUVの『3008』と『5008』の欧州仕様車に、新開発の48Vハイブリッドシステム搭載車を設定すると発表した。2023年第2四半期(4~6月)、欧州市場で発売される予定だ。

◆1.2リットル3気筒ターボエンジンにモーターの組み合わせ
新開発の48Vハイブリッドシステムのエンジンは、1.2リットル直列3気筒ガソリンターボ「PureTech」だ。可変ジオメトリーターボチャージャーを採用し、最大出力136hp/5500rpm、最大トルク23.5kgm/1750rpmを発生する。

新開発の電動6速デュアルクラッチトランスミッション「e-DCS6」を組み合わせる。e-DCS6は、ハイブリッドシステム用に特別に設計されており、トルクに切れ目のないのが特長だ。トランスミッションハウジングには、電気モーター、インバーター、ECUが組み込まれており、車両のサイズと重量を最適化し、優れた走行性能を可能にしているという。

このe-DCS6と一体設計された電気モーターは、最大出力28hp、最大トルク5.6kgmを引き出す。二次電池として、蓄電容量898Whの48Vリチウムイオンバッテリーを搭載している。バッテリーは走行中に充電されるが、バッテリー残量がある限り、48Vハイブリッドシステムは発進時や渋滞時、駐車時などに、100%電気モードで低速走行を行う。これにより、燃費を最大で15%向上させる、と自負する。市街地走行では、50%以上の時間、100%ゼロエミッションの電気モードで走行できるという。

◆「PEUGEOT i-Cockpit」に48Vハイブリッドの作動状況を表示
ドライバーは、「PEUGEOT i-Cockpit」を通じて、48Vハイブリッドシステムの作動状況に関する情報を得ることができる。さまざまなモードを自動的に有効にすることも可能だ。

日常的な走行では、内燃エンジンと電気モーターが一緒に、または別々に作動して、エネルギー消費を最適化する。急加速時には、電気モーターが低回転域において、ガソリンエンジンをアシストし、トルクを追加する。減速時にはガソリンエンジンが停止し、電気モーターが発電機となって、48Vバッテリーを充電する。145km/hまでの領域では、一定の速度でドライバーがアクセルペダルを離すと、内燃エンジンが停止し、減速する。

低速域から加速する場合には、電気モーターがターボのレスポンスを補うために1回限りのブーストを行い、追加のトルクを発揮する。これにより、シフトダウンが回避され、運転の快適性とダイナミズムが向上するという。ドライバーがアクセルをフルに踏み込むと、電気モーターはさらに12hpのパワーを追加し、エンジンをアシストする。

◆車両が近づいていることを歩行者や自転車に警告
この新しい48Vハイブリッドシステムを構成する部品は、左フロントシートの下に取り付けられている48Vバッテリーを除いて、ボンネットの下に配置されている。

デジタルディスプレイには、48Vハイブリッドシステム専用の表示がある。100%電気走行時にブルーに変わる速度計をはじめ、システム内のエネルギーの流れ、バッテリーの充電レベル、パワーメーターによる動作状態 (Charge、Eco、Power)、電気モードでの走行の割合を示すパーセンテージが表示される。

さらに、新しい48Vハイブリッドシステム搭載車には、車両が近づいていることを歩行者や自転車に警告するために、30km/h以下の速度域で車外に音を発する 「AVAS(Acoustic Vehicle Alerting System)」が装備されている。