注目の自動車ニュース
スバル インプレッサ 新型 日本仕様を初公開、安全性能や動的質感が向上…東京オートサロン2023
SUBARU(スバル)は1月13日、ハッチバックスポーツ『インプレッサ』新型の日本仕様車(プロトタイプ)を東京オートサロン2023にて初公開した。
第6世代となる新型は、日本市場における名称を「インプレッサスポーツ」から「インプレッサ」へと変更。スポーティかつカジュアルなデザイン、優れた運動性能、安心の先進安全装備を継承しながらも、スバルの最新技術を多数搭載。安全性能や動的質感を大幅に進化させた。なお、日本市場におけるインプレッサ新型の受注は今春以降を予定している。
◆スバルグローバルプラットフォームの深化で動的質感を向上
インプレッサ新型は、操縦安定性や乗り心地を支える「スバルグローバルプラットフォーム」がさらに深化。ボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから外板パネルを溶接するフルインナーフレーム構造を採用したほか、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性向上などにより、従来型を上回る高いレベルの動的質感を実現した。また、衝突安全性も向上させた。対前面衝突では、バンパービームを車両外側まで拡大するとともに、衝突サブフレームを追加。対車両の衝突事故において自車の衝突安全性だけでなく、相手側の乗員を守る性能も高めた。
ルーフパネルとブレースの間には、振動の吸収性が高く、制振性に優れた高減衰マスチック(弾性接着剤)を採用。ルーフの振動によって発生する騒音の音圧を低減するとともに車内音の収束性が向上し、快適な乗り心地を実現した。シートは仙骨を押さえて骨盤を支える構造を採用し、車体の揺れが頭部へ伝わることを抑制。さらにシートレールを直接車体に固定する構造に変更することでシートそのものの揺れを抑え、快適な乗り心地を実現している。
◆スポーティで上質なステアリングフィールを実現
パワートレーンは2.0リットル水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた「e-BOXER」を採用し、モーターアシストの軽快な走りを提供。加えて、エンジンやリニアトロニックにも振動や騒音を低減する改良を施している。
2ピニオン電動パワーステアリングは、ドライバーのステアリング操作軸をモーターアシスト軸から分離した構造とし、操舵初期のフリクションを低減。応答遅れが少ないスポーティで上質なステアリングフィールを実現する。操舵角に応じてステアリングのギア比が変化する「VGR(Variable Gear Ratio)」も継続採用。低速時の取り回しの良さと高速走行時の直進安定性を両立している。
また、優れた昇圧性能を持つ電動ブレーキブースターを採用し、プリクラッシュブレーキで自転車の急な飛び出しなどへの応答性が向上。全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も実現している。
◆スポーティな外観とゆとりの室内空間
エクステリアは、行動的なライフスタイルを後押しする躍動的でスポーティなデザインとし、インプレッサの個性をより高めた。引き締まったスピード感ある鋭いシェイプと、大地を駆けだす力強さを感じさせる張り出したフェンダーによりスポーティさを表現。ボディカラーには新色サンブレイズパールを設定した。
インテリアはドライビングとアクティビティの時間を自然体で過ごせる使い勝手の良いカジュアルなデザインとした。大型11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配置した、最新のスバル共通のインターフェイスを採用。実用性と利便性を高めている。センターインフォメーションディスプレイはApple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続に対応するなど、スマートフォンとの連携機能を大幅に強化。スマートフォンと同じ感覚でシームレスに扱えるインフォテインメントシステムに進化した。
室内空間は従来型同等のゆとりある広さを実現。あらゆる体格のドライバーが最適なドライビングポジションを取れるだけでなく、長距離ドライブでも乗る人全てが疲れにくく、ゆとりある移動時間を提供する。また、従来型同等の大きな荷室開口部と必要十分な荷室容量を確保。6:4分割可倒式リヤシートによって荷室を自在に拡張することで、大きな荷物や長尺物も搭載できる。
◆歴代アイサイト最高の安全性能
デジタルマルチビューモニターは4つのカメラ映像を合成して車両周囲360°を映し出す 3Dビュートップビューを採用し、車両周囲の視認性を高めた。また、ハイ&ロービームランプ、ポジションランプに加えターンランプもLED化。さらに交差点での右左折時などに進行方向を照らすLEDコーナリングランプを新たに採用し、夜間の視認性を高めた。
ステレオカメラユニットは画角を従来型の約2倍と大幅に拡大。画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようにした。さらに低速での走行時に、新型ステレオカメラよりも広角かつ、低速時での二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを新採用。プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の安全性能を実現した。
コネクティッドサービス「SUBARU STARLINK 」もさらに進化。スマートフォンアプリでのリモートロック/アンロック機能、リモート車両位置確認機能などのコネクティッドサービスを新たに提供し、利便性や快適性を高めた。