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遠赤外線カメラ対応フロントガラス、AGCがCES 2023で世界初公開予定
AGCは、2023年1月3日から8日まで米国ラスベガスで開催される技術展示会「CES 2023」に出展。世界初公開となる「FIR(遠赤外線)カメラ対応フロントガラス」など17製品を紹介する予定だ。
AGCは、110年以上にわたり、建築用・自動車用・ディスプレイ用ガラスのリーディングカンパニーとして、高品質な製品をグローバルに供給してきた。現在ではガラス、電子、化学品、セラミックスの各分野で培った技術力を活かし、自動運転をはじめとするモビリティサービスの需要拡大に対応したさまざまな最先端素材やサービスを提供している。
今回のCESでは、一般的な自動車用ガラスでは透過しない遠赤外線を透過する特殊ガラスを使用した「FIR(遠赤外線)カメラ対応フロントガラス」を初公開する。フロントガラスの室内側に取り付けられた通常の可視カメラとFIRカメラのセンサーを融合させることで、夜間や悪天候時の歩行者・自転車事故のリスクを低減。ワイパー払拭範囲にカメラを配置することでレンズ前面をクリーンに保つことができる。
「5G-sub6ガラスアンテナ」は、4×4 MIMO アンテナシステムをフロントガラス1枚で構成可能。車体のデザインを損なわない無突起アンテナを実現する。「車載用3D曲面カバーガラス」は3D成形技術で洗練されたインテリアデザインを実現。表面にはAR(反射防止)やAFP(指紋防止)コーティングを施している。
このほか、自動運転に必要なカメラやLiDAR部品を搭載するために必要な強度や光学性能を持った、AGCのガラス組成・加工技術も展示する。