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【マツダ6 改良新型】20年の歴史と伝統、マツダのクルマづくりを変えたフラッグシップモデル

  • 《写真撮影 中野英幸》
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  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真提供 マツダ》
  • 《写真提供 マツダ》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》
  • 《写真撮影 中野英幸》

『マツダ6』の前身に当たる『アテンザ』の初代が登場したのは2002年。今年で20年目を迎えた。もっと遡れば筆者も含め昭和なオジサン世代なら、その前身の『カペラ』、それも1970年に12A型ロータリーエンジンを搭載して鮮烈なデビューを果たした初代“風のカペラ”は印象的だった……。と、当時を懐かしく思い出す人もいるかもしれない。

時系列で追うとそのカペラの系譜にあたるのが2002年登場のアテンザであり、さらに現在のマツダ6は、2012年登場の3代目アテンザが2019年のマイナーチェンジのタイミングからグローバルな車名にあわせて呼称が変更されたものだったことはご承知のとおり。以来、マツダのフラッグシップモデルとして位置づけられてきた。

開発主査の谷本智弘氏は、「今でこそ“人馬一体” 、“スカイアクティブ”、 “魂動デザイン”といった言葉が浸透してきたが、初代アテンザは、際立つスポーティなデザインや欧州の競合に勝るダイナミック性能、パッケージングなど5つの開発テーマを定め、クルマづくりの方向性を示したモデル。それらが備わった一つのブランドメッセージとして打ち出していたのが“Zoom-Zoom”だった。その後、2000年代に出てくるモデルは全てそのブランドメッセージに基づいている」と話す。

◆特別な色を“伝統”にまとわせる
そのマツダ6の商品改良車が今回のモデル。あわせて、初代アテンザ/マツダ6誕生20周年を記念したのが特別仕様車の「20th アニバーサリーエディション」だ。この特別仕様車はマツダの説明によれば「“走る歓び”を体現し続け、20年の歴史を重ねた熟成の走りと風格を感じていただけるスタイリング、クラフトマンシップにこだわりぬき、優雅さを表現したインテリアを織り込んだ特別なクルマ」という。

腕によりをかけたその内容だが、最大の見せ場はボディカラーだ。マツダ独自の塗装技術「匠塗(たくみぬり)」による特別塗装色第4弾となる新色のアーティザンレッドプレミアムメタリックで、同特別仕様車専用色として国内初採用されたもの。色味は言葉で尽くすよりも写真または実車でご覧いただいたほうがより伝わるはずだが、ワインのような深みとルビーのような鮮やかさの共存を特徴とし、光の具合によって見え方が大きく変化する。谷本氏によれば「普通の色ではなく特別な匠塗が入った色を備え、今まで培ってきた伝統にそれをまとわせることにより商品価値を特別なものとしてお披露目したかった」とのこと。ボディ色ではもう1色、匠塗第3弾の「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」の選択も可能だ。

エクステリアではさらにシルバー塗装の専用フロントグリル、専用オーナメント、高輝度塗装の専用19インチアルミホイールを備える。また電動スライドガラスサンルーフも特別装備される。

一方でインテリアではナッパレザーシート(サイド:ナッパレザー/タンカラー、センター:レガーヌ/タンカラー)、フロントシートヘッドレストエンボス加工(20thロゴ入り)、インテリアトリム(レガーヌ/タンカラー)、インパネデコレーションパネル(マットブラウンヘアライン)などが、ベース車の“XD L Package”に対し付加される。

もう1台、新機種として追加となった「スポーツアピアランス」は、一昨年年末に導入された「ブラックトーンエディション」の世界観をさらに進化させたもの、という。具体的にはブラックメタリック塗装の19インチアルミホイール、ドアミラーカバー(グロスブラック)を装備。加えて前後シグネチャーウイング、フロントバンパーロアガーニッシュ、ルーフレール(ワゴン)によりスポーティさをさらに強調したものとなっている。

◆コントロール性の向上や運転支援機能の追加も
なお今回のタイミングでは、いくつかの改良も行われた。列挙しておくと、SKYACTIV-D 2.2のエンジン出力・トルクの向上とアクセルペダル踏力変更(コントロール性の向上)、パワーステアリングのモーターアシスト特性の変更(中・高速域での手応えが増した)、運転支援機能「クルージング&トラフィック・サポート」の新採用、ワイヤレスApple CarPlay、ワイヤレス充電(Qi)の新採用、そしてボディ色の変更(前述のロジウムホワイトプレミアムメタリックとプラチナクォーツメタリックの2色を追加)、「L Package」ではシートカラーのバリエーションを変更しブラックナッパレザーを設定、といった内容が新しい。

ボディタイプはセダンとワゴンの2つを用意するが、セダンについては「昨今はSUVが人気で、その理由は分かる。キャビンが広くて、乗り降りもしやすく、多様性に基づいて色々な楽しみ方ができる。昔に比べ安定性も高まっているし、スタイリングも良い。そのような中で、皆と違うものを選びたいというお客様の嗜好もある。また、際立つダイナミック性能の高さ、安定性についてはセダンの伝統的な車型が持つ優れた特性だ。そういう部分を高め続けていけるかが、お客様に選んでもらうための一つの要素になっていくと思う」(谷本氏)とした。