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自動運転車向けマルチカメラ自動洗浄システム、クラリオンが開発

クラリオンは12月27日、複数の車載小型カメラを自動洗浄する「マルチ カメラ ウォッシングシステム」を開発したと発表した。

今回、これまでの洗浄技術をベースに、複数のカメラ洗浄技術を開発した。

マルチ カメラ ウォッシングシステムは、独自の「カメラ別汚れ検知技術」とエア供給装置・洗浄液供給装置・電磁弁の「洗浄制御技術」を組み合わせたものだ。クラリオンでは、主要カーメーカーと1カメラ洗浄システムを製品化してきたが、今回、この技術を拡充し、新たに複数のカメラの汚れを画像として検知する機能を含むカメラECUを開発。これによりカメラごとの汚れ検知を可能とした。また、洗浄制御技術は、カメラごとに検知した汚れ結果によりポンプECUでエア供給装置・洗浄液供給装置・電磁弁を制御、カメラごとに最適な洗浄モードを実行する。

自動運転システムには、多数のセンサーが車両外部に装着される。特にカメラやLidarといった光学系センサーは、雨や泥や虫などによる表面の汚れが検知性能に影響する。今回のマルチ カメラ ウォッシングシステムは、自動運転の継続性の向上を支援し、かつ洗浄液の消費量を抑制してその補充の手間を低減するなど、ドライバーに快適な環境を提供する。

クラリオンでは、今後もマルチ カメラ ウォッシングシステムの実用化に向け、さらなる技術向上に取り組んでいく。