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ランボルギーニのスーパーSUV『ウルス』、666馬力に強化…改良新型「S」登場
ランボルギーニは9月29日、『ウルスS』(Lamborghini Urus S)を欧州で発表した。SUVの『ウルス』の改良新型で、改良を機にウルスSの新車名を採用している。
◆0~100km/h加速は3.5秒と0.1秒短縮
ウルスSには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを強化して搭載する。『ウルス・ペルフォルマンテ』と同スペックになっており、最大出力は従来型プラス16hpの666hp/6000rpmに引き上げられた。最大トルクは86.7kgm/2300~4500rpmに据え置いている。
トランスミッションは8速AT。アクティブ・リア・トルク・ベクタリング付きのフルタイム4WDを組み合わせる。レスポンスが向上したアクセルペダルの採用や、発進時のブースト増加が施され、ウルスSは0~100km/h加速を3.5秒で駆け抜け、最高速は305km/hに到達する。0~100km/h 加速は従来の3.6秒から3.5秒へ、0.1秒短縮した。305km/hの最高速は従来通りだ。
ウルスSには、アクティブ・リア・トルク・ベクタリングを備えたフルタイム4WD、4ホイールステアリング、アダプティブエアサスペンション、アンチロール・スタビライジング・システム、SUVカテゴリーとしては最高のブレーキ性能を追求したカーボンセラミックブレーキなどを採用している。この独自のテクノロジーパッケージは、「ANIMAセレクター」によって管理される。
◆ANIMAセレクターで複数のモードを切り替え
ANIMAセレクターは、求められるドライビングセットアップを選択する重要な制御システムとして、ランボルギーニのドライビングダイナミクスの中核を担うものだ。ANIMAには、3通りのオンロードモードが用意されている。「STRADA」は運転のしやすさ、快適さ、安全性を重視したモードだ。「SPORT」は敏捷性や素早いレスポンスとドライバビリティを重視する。「CORSA」は、正確さとパフォーマンスを重視している。
さらに、滑りやすい路面でも安全に走行できる「NEVE」、オフロードでの快適性と俊敏性を高めた「TERRA」、砂地での走行向けの「SABBIA」の3通りのオフロードモードからも選ぶことができる。「EGO」モードは、ステアリング、サスペンション、トラクションのダイナミクスを、ドライバーの思い通りに再設定できるという。
ウルスSには、最新のドライビングシステムとセーフティシステムを搭載する。ドライバーは、3種類の先進運転支援システム(ADAS)パッケージとして、「Urban Road」、「Full ADAS」、「Highway」から選ぶことができる。
◆バンパーやホイールが新デザインに
外観は、フロントとリアのバンパーが新デザインとなり、新しいホイールアーチとカーボンファイバー塗装ボンネットを採用した。22インチと23インチのホイールのリムに施された処理や、フロントのブラック塗装のスチール製スキッドプレートも新しい。オプションで、カーボンファイバー製ルーフが選択できる。
「ランボルギーニ・インフォテインメント・システムIII(LIS III)は、フェイスリフトされた触覚フィードバック式の直感的なタッチスクリーン2台、対話型音声コマンド、高解像度ディスプレイ3台を備えている。インスツルメントパネル上の表示やアイコンは、選択したドライビングモードに応じて変化する。最新のマルチコネクションコンセプトにより、安全性とエンターテイメント性を向上させた、と自負する。
ユニークな機能として、「Bang & Olufsen」サウンドシステムがある。最新の3Dサウンド技術を搭載し、1700Wの出力で21台のスピーカーから響くパワフルなサウンドが、優れた音響体験を実現する、としている。