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トヨタ クラウン、50年ぶりに米国市場で復活…デトロイトモーターショーに登場
トヨタ自動車の米国部門は9月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2022に、新型『クラウン』(Toyota Crown)を出展した。
クラウンは1955年、トヨタ初の量産乗用車、『トヨペット・クラウン』としてデビューした。1958年には、米国市場に投入。1972年に米国での販売を終了した。新型クラウンの4種類のボディの中から、「クロスオーバー」が2023年前半に米国市場で発売される予定。これにより、クラウンは米国市場で50年ぶりに復活を果たすことになる。
◆2.4リットルターボのハイブリッドは340hp
米国向けの新型クラウンも、日本仕様同様、ハイブリッドのみとなる。「HYBRID MAX」(日本では「デュアルブーストハイブリッド」)と命名されたシステムを「プラチナ」グレードに搭載する。
2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンにフロントアクスル1基、リアアクスル1基の合計2基のモーターを組み合わせ、「E-Four Advanced」システムによって、4輪を駆動する。トランスミッションは6速AT「ダイレクトシフト」。ハイブリッドシステム全体のパワーは米国仕様の場合、340hpを引き出す。
2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、低回転から力強いトルクを生み出すのが特長だ。高い駆動力を発揮する最新の電動パワートレインの「eAxle」に、新開発のバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを組み合わせた。このハイブリッドシステムは、ドライバーのアクセル操作にリニアに反応し、ダイレクトかつトルクフルで気持ちのいいドライビングフィールを追求している。
◆2.5リットルのハイブリッドは3モーター仕様
「XLE」と「リミテッド」グレードには、2.5リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンを基本にしたハイブリッドシステムを搭載する。「THSII」のモーター2基、リアアクスルのモーター1基の合計3基のモーターを組み合わせ、「E-Four」によって、4輪を駆動する。
高効率ハイブリッドシステムには、新開発のバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを採用する。クラストップレベルの低燃費と高い静粛性を追求し、クラウンならではの上質で滑らかな走りをさらに進化させた、と自負する。
トランスミッションは「eCVT」。走行モードは、ノーマル、エコ、スポーツ、EVの4種類が選択できる。スポーツモードでは、スロットルレスポンスがより鋭い方向に変化する。エコモードは、より燃費を重視した走行モードに。EVモードでは低速で短距離、EV走行を可能にしている。
◆北米で開発された新世代マルチメディアシステム
米国向けの新型クラウンには、北米で開発された新世代オーディオマルチメディアシステムを標準装備する。12.3インチのタッチスクリーンを備えたこのシステムは、ユーザーエクスペリエンスの向上と、「Over-the-Air(OTA)」更新を可能にするなど、便利な機能を備えている。ユーザーは、タッチと音声を通じて、新しいシステムを操作できる。
「Drive Connect」の「Intelligent Assistant」を利用すると、「Hey Toyota」と呼びかけてシステムを起動できる。ルートの検索、「POI(Points of Interest)」の検索、オーディオコントロールの調整、空調温度の変更などが、音声による指示で行える。
Drive Connectを通じて利用できるクラウドベースのネイティブナビゲーションシステムでは、マッピングとPOIのリアルタイムの無線更新を可能にした。「Google POI」データが組み込まれており、最新の検索機能が使えるという。