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2000馬力のEV「スーパーバン」がまさかの市販化!? 公道テストのねらいは
フォードは2022年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて初公開した『Pro Electric SuperVan』(プロ・エレクトリック・スーパーバン)。そのプロトタイプが公道テストを開始した。
スーパーバンはモータースポーツにインスパイアされたエアロと、シャーシをセットアップ。『トランジット』ベースのミニバンだが、ほぼすべてのボディパネルはカーボンファイバーでカスタムメイドされている。
そのEVパワートレインは、4つの電気モーター、50kWの水冷バッテリーを搭載、最高出力は2000psを発揮し0-100km/h加速は2秒以内と驚異的パフォーマンスを持つ。前後輪にダブルウィッシュボーンサスペンションを配置、ブレーキはレーシング仕様となっている。
インテリアは取り除かれ、レーシングシート、ロールケージ、シンプルな計器ディスプレイ、タブレットのような大きなインフォテインメント画面だけになっている。ドライバーは、ロード、トラック、ドラッグ、ドリフト、ラリーなどのモードが選択可能で、1つの車軸をロックし、もう1つの車軸を回転させるタイヤクリーニング設定もある。
グッドウッドでのタイムは46.58秒で、スバルGLファミリーハックスターの46.20秒にわずかに及ばなかったが、5番目に早い結果を残した。今回の公道テストが即市販化に結びつくとは断言できないが、少なくともフォードがニュルブルクリンクで最速バンのレコードを狙うための可能性はありそうだ。