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三菱 アウトランダーPHEV 新型、2022年内に米国発売へ
三菱自動車の米国部門は8月31日、新型『アウトランダー PHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)を2022年第4四半期(10~12月)、米国市場で発売すると発表した。
◆ガソリンタンクの大型化によりエンジン併用時の航続を延ばす
新型アウトランダーPHEVは、三菱自動車の新しいデザインの方向性に加えて、三菱自動車に期待されるプレミアム品質、タフなパフォーマンス、革新的なテクノロジーを備えているという。
三菱自動車のフラッグシップに位置付けられ、同社がこれまでに開発した車両の中で、最も装備が充実している、と自負する。新型アウトランダーPHEVでは、バッテリーの蓄電容量が大きくなったため、EVモードの航続が拡大。ガソリンタンクの大型化により、エンジン併用時の航続も延びているという。
エンジニアリングのベースも一新した。ルノー日産三菱アライアンスが新開発したプラットフォームを採用する。ラリーから派生した三菱独自の「S-AWC」システムを採用している。
◆ツインモーター4WDに三菱独自の「S-AWC」
新型アウトランダー PHEVには、前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載する最新のツインモーター4WDを採用する。モーターは従来型よりも出力が強化されており、モーターならではの高い応答性や、前後モーターを高い精度で制御できるという利点を生かし、前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分する。これに、車両運動統合制御システムのS-AWCを組み合わせ、走る、曲がる、止まるという運動性能を追求している。
S-AWC は、「スーパー・オール・ホイール・コントロール」の略だ。「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」やABSに加えて、ブレーキで左右輪を制御する「アクティブヨーコントロール(AYC)」を統合制御した三菱自動車独自の四輪制御技術となる。最新のS-AWCは、従来は前輪のみだった左右輪のブレーキ制御を、後輪にも追加する。これにより、従来よりも前輪への負担を軽減し、四輪のタイヤ能力をバランスよく引き出すことが可能になるという。
さらに、路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7種類のドライブモードを設定した。舗装路での通常走行に最適な「NORMAL(ノーマル)モード」を基本とし、未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせた「GRAVEL(グラベル)モード」、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW (スノー)モード」といった路面状況に応じたモードのほか、力強い加速が必要な場合の「POWER(パワー)モード」や、環境に優しく経済的な「ECO(エコ)モード」など、運転スタイルによるモードを設定している。
◆新世代の「ダイナミックシールド」
エクステリアは、筋肉質なフェンダー、大胆なプロポーション、18インチアルミホイール(20インチはオプション)などを備える。ブランドの新世代「ダイナミックシールド」フロントマスクと新デザイン言語も、取り入れられた。
ボディサイズは、全長4710mm、全幅1862mm、全高1748mm、ホイールベース2706mm。従来型に対して、15mm長く、51mmワイド、38mm背が高い。ホイールベースは36mm長くなっている。